アララギ第7巻第3号
雜詠
湯本禿山
天地のもののことごといきいきしすがし初日子雲破りつゝ
色ならばみどdりならまし君がうた青の和みゆやさしかりける
たそがれを一人わが行くわびしらに口すさぶ笛いよゝさぶしも
はつ冬の日和よき日のひと時を山ふところにあきつ飛ぶなり
こがらしのやゝに凪ぎたるたそがれの空に鳥の一羽とぶ見ゆ
とよ秋の落ち穂のさちを庭つとり家はなれして遠あさるかも
吾は貧しわより貧しき兄一人酒飮みやまず身はやめれども
今は吾に一人の兄となげけども酒をやむるとかつで云はなく
酒の毒知りつゝもとなかくのみに好きなるものをとわがまけて居り
國はらの草うらがれて遠はろに河のゆくての水光る見ゆ
霜さゆるはけま山路朝戸出のくさめのこだまいよゝ寒しも
ふる城の大手のなみ木霧うすら並木はつきて水光る見ゆ
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大好きだったという酒の歌あり。(トンボも出てきた!)
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