さて連投ではありますが、Reborn Art Festival 観賞レポートです。今回はマイカーで「桃浦エリア」と「荻浜エリア」を巡った時のお話です。
正直言って運転は下手ですから、カーブの続く山道の運転も非常に苦手で、法定速度程度にはスピードは出しているつもりなのですが、それでも気がつくと後続車がゾロゾロと私の車の後ろに続いていたりして、ヒヤヒヤしながらのドライブでした。まずは半島エリアの一番手前、桃浦エリアへ。駐車料金は1日500円で、半島内の公式駐車場に何度でも駐車できます。市街地エリアは不可。
とにかく石巻にしては暑い日で、こんな日に作品を見て歩けるのだろうかと一抹の不安もありましたが、私もお調子者なのでスタートしてみると思いのほかガンガン歩けました。
桃浦エリアで最初に目に入るのが、草間彌生作品。象徴的な大きなタブの木の下で青空に映えておりました。
以下、作品1つ1つは紹介しませんが、この桃浦エリアで感じていただきたいのは、巨大防潮堤と非居住エリア(かつては家が並んでいたけれどもう住めないところ)の殺風景さ、そしてまだまだ続く公共工事です。今回は巨大防潮堤を利用した展示もあります。こういった防潮堤が、ほとんど全ての海岸に建設されているわけです。しかも、防潮堤の周りも、何の工事かわからないけれど、とにかく震災から8年も経つけれど、まだまだ工事しているのです。景観もなにもあったものではないので、いわば人工的爪痕です。浜の復興工事にうれしさのようなものが全然感じられない。
そういった場所でアートフェスティバルを開催することは、そもそもアートの力で外から集まって来た人たちに、復興工事ってこんなのなんだと実際に感じてもらうこともできます。土木工事現場の合間を歩いて巡るアート作品も珍しいですよね。フェスティバルの実行委員長の小林武史さんは、こういった地域の状況も十分理解した上で奔走してくださっているということですので、そう考えるとスゴイですねやっぱり。ありがとうございます。
前回はあまり回らなかったのだけれど、今回は牡鹿半島を巡りなら大きなスケールで作品を観て歩くということが思いのほか楽しくて、今回こそは全部観て回りたいなと志を新たにしております。
桃浦・荻浜エリアで撮影したflickr(惰性で使い続けていますがそろそろ利用も考え直さないと…)のアルバムはこちら。
Reborn Art Festival 2019 桃浦/荻浜 | Flickr
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