明日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が来日します。
ローマ教皇 あす38年ぶり来日 平和へのメッセージに期待の声 | NHKニュース
先日、スーザン・サザード「ナガサキ」を読んだばかりでしたので、長崎と広島にローマ教皇が訪れ、しかも核廃絶に向けたメッセージを予定していると聞き、私も今回は特に期待の気持ちが膨らんでいます。
特に長崎訪問は、カトリックを信仰する方が多い地(人口比では日本一)でもあり、地元の皆さんも喜びはひとしおでしょう。
長崎は、カトリック信者の多い地であり、秀吉の時代からキリシタンが迫害を受け、江戸時代も密かに信仰を守り、明治になってやっと自由に信仰できるようになったわけですが、その地に原爆が落とされ、多くの教会が崩壊しました。被曝したカトリック教徒は1万人以上だったそうです。日本的にいうと基本的にキリスト教徒の国であるアメリカがなんとバチあたりな…と言うところですが、いやそれは広島だったら良いということではなく、逆に核爆弾を爆発させるなんてことが、そもそも大いなるバチ当たりですよ。
先述の「ナガサキ」では、長崎への原爆投下を、日本と世界が罪を浄化し新たに歩み出す手段としての洗礼、そして神の摂理であり、そのような崇高な目的のために選ばれたことを感謝する、と考える永井隆医師も登場します。さらに「原爆が浦上の地に落ちてよかった。信仰を持たない人たちの上に落ちていたら、苦しみに耐えることはできなかったでしょう。」という信徒の言葉なども引用されています。これも400年近い殉教の歴史がなせることなのでしょうか。想像を超える信仰心です。
そんな歴史のある長崎の地で、反核に向けてフランシスコ教皇がどんなメッセージを発信するのか、いまから楽しみにしています。
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