小雪が舞い、歩く人もまばらな石巻のまちなかでしたが、石ノ森萬画館の「釣りキチ三平展」を観てきました。
【第79回企画展】釣りキチ三平展(12/12~1/31) | 石ノ森萬画館
矢口高雄先生の画業50周年の企画として予定されていたそうですが、11月20日に矢口先生が亡くなられ、急きょ追悼展としての開催となったそうです。
高校の時の友達が三平くん大好きで、よく漫画を貸してもらいました。その子も女子ではありましたが、自然のなかで育った元気いっぱいの子で、三平くんのイメージとの重なるようなボーイッシュな子だったなぁ。
当時は釣りのことはあまり興味がなかったけれど、とにかく三平くんは大人顔負けに、魚と戦っている天真爛漫スーパーボーイという印象でした。
展示はシンプルに釣りキチ三平の原画が並びます。第1回から最終回まで、いくつかピックアップされていますが、中はフラッシュを使用しなければ写真撮影自由ということで、パチパチと撮影しながら鑑賞...というよりは、漫画を読んできたと言ったほうがいいかも。
育ての親のおじいちゃん、一平さんが亡くなる話とか、実はお父さんだった人に助けられる話、最後は矢口先生と石ノ森先生の最後の交流を描いた漫画もあり、読みごたえ(?)がありました。
あらためて原画をみると、魚や自然の描写がダイナミックで、ほんと絵がうまかったですねぇ。
毎回感心している館内の展望喫茶BLUE ZONEの企画展コラボメニュー。私は食べませんでしたが「むつかけカレー」かわいいです。
久しぶりに会った三平くん、会えてなんだか元気がでました。コロナ禍でなければ、まちなかで「おさかなスタンプラリー」の予定だったのでは...と思うと少し残念ではありますが、無事開催できたことに拍手したいと思います。年パスなので、また行ってもいいかな。
横手市増田まんが美術館では、大規模な矢口高雄先生の原画展が行われており、石ノ森萬画館とのスタンプラリーも開催されています。横手市のまんが美術館は漫画の原画保存にも力をいれているそうで、まさに「美術館」として本格的な活動をしている様子。いつかいってみたいです。もらってきたパンフレットを開くと、三平くんのポスターになるという仕掛けに感心してしまいました。
今回ショップでは「石ノ森章太郎研究序説 石ノ森章太郎とトキワ荘」を購入。石ノ森先生のトキワ荘時代を詳細に検証する内容です。著者の福田さんは「石ノ森章太郎ファンクラブ」会報の編集をされている方で、研究序説シリーズはもっとたくさんあるのです。ファンクラブに入っていないとなかなか手にできない冊子ですので、気軽に購入できるのはこういった施設ならではの特典であります。
さて、次の企画展はなにかなぁ。
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