先月、「ほん吉」さんの100均にあるのを手にとってみたら、ページが取れていたので買うのはやめたのだけれど、昨日通りかかったらまだあったので、結局買ってきた本です。「ludwig mies van der rohe : MASTARS OF WORLD ARCHITECTURE」私の好きな建築家ミース・ファンデルローエの本。見返しには、かつて神保町にあった洋書美術書の古書店、松村書店のラベルが貼ってありました。
取れていたページ(3分の1ぐらいは取れていた)は木工用ボンドでくっつけて、元カバーの破れているところにメンディングテープを貼り、グラシン紙のカバーをかけました。
オール白黒ですが、ミース・ファンデルローエの作品(スケッチ・模型・実物)がたくさん紹介されていて、100円で大満足の1冊でした。
補修に自己満足しながらページをめくっていると、もう1ページ取れたページが…。あらら、これもくっつけないとと思ったら、取れていたページはちゃんと本体にくっついているのです。同じページ(Bacardi office buildingのページ)が2つある。しかも取れているページの隅に鉛筆で丸が付いています。
これは乱丁だったのか、それともこの本を買った方が、もともと本からはがしたページを持っていて、やっとこの本を入手したのではさめて置いたとか…。
さらに、新聞の切り抜きが入っていました。高級時計の広告です。欄外には年配の男性と思われる少しふるえた筆跡で「9)特集 日経2008(H20)10.4(土)」と書かれています。
特集って何かなぁ、この時計の展示会に行きたかったのかな…という程度で元のページに挟んで戻したのですが、もう1度見た時に気付きました!この広告写真の後ろに並んでいるイスが、ミース・ファンデルローエのデザインした椅子だったのです。かなり高級なチェアーですよ。
Barcelona Chair [1929](バルセロナチェア)
うーむ、「9)特集 日経2008(H20)10.4(土)」というのは、単純に新聞の上にあるページの情報で、持ち主さんは広告の中にこのイスを見つけ、おぉこれはバルセロナチェアだ!と切り抜いて、この本に挟んでおいたのかも…
などと、いろいろ妄想の膨らむ痕跡本でもあったのでした。
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