世の中はすでにStarWarsや宇宙戦争モードになっていますが、先日やっと「ミリオンダラー・ベイビー」を見ました。映画を見に行ったのも、かなり久しぶりではないかと思います。
クリント・イーストウッド、話の作り方が上手なんですね。いつも映画の導入部で眠くなってしまう私が、この静かな導入で全く眠くならなかったということは、最初からぐいぐいと観客を惹き付けるものがあったからなのだと思います。(そんなところで映画の善し悪しを判断するのはどうよ?!...というところですが、ちなみに帰宅後に眠くなって夕方寝してますので、今日に限って睡眠が足りていた...という訳ではないと思います。)
この映画は話の筋が重要なので、まだご覧になっていない方は、以下多少ネタバレも含まれていますのでご注意ください。
ストーリーとしては尊厳死の部分で感動を呼んでいますが、私は最初から最後までフランキー自身が強烈に印象に残りました。その後どうなったのかも含めてです。
私は見終わった後で、ラストシーンに疑問が残り、
2人でレモンパイを食べにいったシーン。最後にわざわざお店の名前が字幕表示されたところで、少し「あれっ?なにかあるぞ」と思わせられました。ラストシーンで、この物語の「語り」が、スクラップがフランキーの娘に当てた手紙であったこと、そして最後に「ケイティ」...と結ばれて、あのレモンパイの店が映ったところで少し頭の中が混乱。あれあれ、このあといったいどうなったのかな...というのが非常に気になりまた。見終わったあとにも、観客にいろいろと想像させる作りなんですね。
いろいろな意味で、もう一度見てみたくなりました。きっと細かいところにもっと仕掛けがありそうな気がするのです。2度目に見ると、あ〜そうだったのか...と思えるシーンがあるのではないかと...。
別の意味でどうも腑に落ちなかった、同じくクリント・イーストウッド監督の前作「ミスティック・リバー」よりも、こちらのほうが良い映画だったと思います。ちなみに同行者の採点は90点と高得点でした。
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