ニュース的には遅いのですが、先週末にアップルの第2四半期の業績発表がありました。
どこで読んだのか忘れてしまいましたが、このおかげでアップルは、アメリカ市場では最も売上台数の伸びたパソコンメーカーになったそうですね。
Apple Linkageさんのレポートが詳しかったので、以下を引用させいただきます。
Mac- Macの出荷台数は151万7,000台、前期比で6%減、前年同期比で36%増
- 売上高は22億6,800万ドル、前期比で6%減、前年同期比で44%増
- デスクトップの出荷台数は62万6,000台、前期比で2%減、前年同期比で2%増
- 売上高は9億1,400万ドル、前期比で4%減、前年同期比で10%増
- ポータブルの出荷台数は89万1,000台、前期比で8%減、前年同期比で79%増
- 売上高は13億5,400万ドル、前期比で7%減、前年同期比で83%増
- iPodの出荷台数は1,054万9,000台、前期比で50%減、前年同期比で24%増
- 売上高は34億2.700万ドル、前期比で120%増、前年同期比で18%増
- 音楽関連およびサービスの売上高は6億5,300万ドル、前期比で3%増、前年同期比で35%増
- その他
- 周辺機器およびその他ハードウェアの売上高は3億900万ドル、前期比で1%増、前年同期比で17%増
- ソフトウェア、サービスおよびその他の売上高は3億4,500万ドル、前期比で1%減、前年同期比で6%増
- 直営店
- 直営店におけるMacの販売台数は27万5,000台、前期比で11%減、前年同期比で79%増
- 売上高は8億5,500万ドル、前期比で25%減、前年同期比で34%増
アメリカ、ヨーロッパ、日本
- アメリカにおけるMacの販売台数は60万5,000台、前期比で3%減、前年同期比で22%増
- 売上高は24億4,700万ドル、前期比で30%減、前年同期比で15%増
- ヨーロッパにおけるMacの販売台数は43万3,000台、前期比で12%減、前年同期比で37%増
- 売上高は12万4,900万ドル、前期比で27%減、前年同期比で29%増
- 日本におけるMacの販売台数は7万9,000台、前期比で13%増、前年同期比で4%減
- 売上高は2億8,300万ドル、前期比で1%減、前年同期比で8%減
このニュースが報じられた日、日経新聞で「好調アップル 3つのリスク」という記事も読みました。
「音楽競争激化」
まず1点はDRMをはずした楽曲販売が開始されたことを機に、音楽配信でデジタル音楽配信事業が激化する...という話。しかし、音楽配信事業そのものの市場は今後も大きくなるということですから、当面は伸び率が悪くなるだけで、売り上げが激減するほどではなさそうです。
「体力越す拡大」
もう1つは企業体力を越えた拡大が不安視されているとかマニア向けニッチパソコン企業だったのに、iPodが売れ過ぎている...と言いたいのでしょうか。時期OSの遅れ、iPhone開発に人手をとられている、AppleTVの出荷も遅れた...などの例が挙げられ、研究開発費はマイクロソフトの9分の1にすぎない...とまでも。しかしこれもマイクロソフトのような時価総額約2825億ドルの巨大企業と比べるのは酷ではないかと思われます。開発の遅れや発売の遅れは、今に始まったことではないような気もしますし、同じ規模の他のパソコンメーカーに比べれば、かなり頑張っているほうだと思うのですが...。
「ジョブズ氏依存」
最後はジョブズ氏の手腕に頼り過ぎている経営体質。これが一番真実味がありました。私も非常に不安です。後継者もいないようですし、企業としてはこれが一番のリスクでしょうね。ジョブズ氏が本当にいなくなってしまったら...いや、いまは考えないことにします。
話は変わりますが、たまたま職場で新しいパソコンを調達する際、WindowsはXPにするかVistaにするか迷ったのですが、古いアプリケーションが使えなくなるのでXPにしました。プリインストールしてもらったのはMS Officeは2007だったのですが、見た目がかなり変わってしまったので、慣れないとメニューから機能を探すのに苦労します。これだったらまだMac版のMS Officeのほうが、今までの見た目に近くて使いやすいのではないかと思ったくらいです。
XP→VistaよりはXP→Macのほうが、以外とスムーズな乗り換えができるかもしれませんね。
ツꀀ>「体力越す拡大」
遅れのことを言ったら時価総額約2825億ドルのMSのVistaはいったいどうなるんでしょうねぇ(爆)
>グース さん
やはりiPodが売れ過ぎたが故のバッシングなのでしょう。
Vistaは、発売が遅れても、発売が開始されれば一斉にパソコンにプリインストールされて売れていきますから、殿様商売でうらやましい限りです。