昨日から、スタジオジブリの映画「崖の上のポニョ」が公開です。夏休みの映画館はちびっこ達で一杯になるでしょうねぇ。私も見に行きたいと思っています。
で、岩波書店からはこのタイミングでジブリ関連本2冊が刊行されました。1冊は鈴木敏夫「仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143)」と、宮崎駿「折り返し点―1997~2008」です。
本屋に行く前は、鈴木氏の岩波新書だけにしよう...と思っていたのだけれど、「折り返し点」のほうも見てしまったら、結局一緒にお会計してしまいました。強烈なジブリファンというわけではないのだけれど、先日の「未来少年コナン」のこともあるし、どうも宮崎駿づいております。とはいえ、古書店でゲットした「出発点」も拾い読みしかしていない状況ですが...。
岩波新書のほうはサラサラと読めます。岩波らしくない岩波新書です。スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏からみたジブリ伝というところ。氏が徳間書店に入社して、アサヒ芸能→アニメージュ→ジブリ創設...となる経緯、宮崎駿氏(この比率が一番高いデス)、高畑勲氏、徳間康快氏をめぐるお話、ジブリで映画ができていく様子、ジブリで働くヒトたちの様子が綴られています。終始一貫してなんだか楽しそう...というのは、鈴木氏のキャラクターも大きく影響しているのかな。久しぶりにオススメできる岩波新書です。
さ、次は「折り返し点」。こちらもなんと岩波書店からの刊行です。ブラッカムの爆撃機(この本も面白かった...)での縁でしょうか。こちらは1997年以降の宮崎氏の文章やインタビューを集めたもの。もののけ姫と千と千尋の話が大半ではありますが、ポニョの企画書までが入っています。このシリーズ、次に出るのは「終着点」だったりするのかな...と思いながらページをめくっております。
ポニョは、海と海の中の生き物のアニメでの表現が素晴らしいと聞いているので、お話...というよりもアニメーションとしてとても期待しています。「折り返し点」によりますと、この作品の隠された意図は「2Dアニメーションの継承宣言」なんだそうです。ピクサー(現ディズニー)のジョン・ラセターが、これからはディズニー伝統の昔ながらのセルアニメも大切だ...と言っていたのも思い出しました。
妙に耳に残ってしまう主題歌。現在iTunes Storeのトップソングです!
仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143) 鈴木 敏夫 岩波書店 2008-07 by G-Tools |
折り返し点―1997~2008 宮崎 駿 岩波書店 2008-07 by G-Tools |
出発点―1979~1996 宮崎 駿 スタジオジブリ 1996-08 by G-Tools |
ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの 宮崎 駿 Robert Westall 金原 瑞人 岩波書店 2006-10 by G-Tools |
うちのこどもらは宮崎監督のちょっとグロな部分を感じ取って警戒してるんで映画館では見ないんです(笑)
実は今日見てきました。
確かに...今回もグロな部分ありますね。