デンゼル・ワシントンが来日してキャンペーンをしていたくらいだから、かなりの力作に違いない...と、デンゼルファンとして見に行きました。(以下、ネタバレ多少アリ)
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サブウェイ123 激突 - オフィシャルサイト
劇場内は壮年縲恫V年のおじさん多数。そのおじさん率の高さに少々びっくりしました。おじさまたちに訴える何かがこの映画にあるのでしょうか?
最近のデンゼルは、単なる善人役(最近はワルの役のほうが多いかも...)ではないことが多いのですが、予告編を見た限りでは、熱血地下鉄マン VS 犯人の一種のアクション映画なのだろう...という印象を持っていました。
物語のイントロから、犯人役のトラボルタとその一味が地下鉄に乗り込むシーンがカットとして入り、緊張感のあるスタートです。ストーリーそのものは、地下鉄を乗っ取って身代金要求...という予想通りの展開ではあるのですが、その犯人との交渉のなかで、主役のガーバー(デンゼル)は、元々課長だったのだけれど、賄賂を受け取った疑いで降格されてヒラの運行指令の仕事についており、停職目前(!)だったのでした。いやいや一筋縄な主人公ではなかった訳でございます。
しかも、通常ならばそれはあくまで「疑い」であって、濡れ衣だ!...といったことになるのでしょうが、ここはさらにひねりがあって、犯人との交渉の中で、賄賂をもらったことを自分で認めることになるのです。ジョン・トラボルタ演じる犯人と、事件の手口もさることながら、デンゼルのこのあたりのフクザツな立場の主人公としての役回りが、普通のアクション映画にスパイスを効かせています。
イタリア系刑事役のジョン・タトゥーロも、出てきたときは「悪役?なんだか刑事っぽくないな」と思ったけれど、見ているうちにデンゼルの見方になってきて、最終的に好印象。もちろんトラボルタの犯人の演技も好印象です。
地下鉄の轟音、スピード、地上でのパトカー&白バイのカーアクション、そして何人かがあっけなく殺されてしまうあたりは、まさにアメリカのアクション映画そのもので、ドキドキしながら見ましたが、アクション映画として考えるとアクションが途切れ途切れなので少しもの足りず、このあたりが若者が少なかった要因なのか...とも思いました。
結局はアクション映画ではなく心理劇だったのですね。
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