古書店に注文していた「アララギ故人歌集 第一」が手元に届きました。昭和9年発行の本で、それなりに古びておりますが、本の中身は読めますので問題なし。さっそくページをめくってみると、一番最後に「湯本禿山」の項目がありました!
禿山さんの詠んだ歌を一度読んでみたい...という夢がやっとかないました。
信州らしく、千曲川・八ヶ岳・乗鞍・浅間などの地名もたくさん登場。庭の自然を詠んだ歌が多い半面、病床で詠んだ歌も何度か出てきます。体が弱かった(胃が悪かったと聞いていますが...)のかなと思わせられます。子どもが亡くなってしまったことを悲しむ歌もたくさんありました。
かと思えば、学校の先生らしく、試験や授業が出てきたり、夏休みで学生がいない学校を詠んだり、酒好きだったという話の通り、「ほろ酔い」だったり、酒という単語が入った歌もチラホラと。いったいどんな人物だったのかなぁ...と想像しながら読んでおります。
ということで1つだけピックアップ...
「酒の毒知りつつもとなかくのみに好きなるものをとわがまけて居り」禿山
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