少し前にくみこさん(母)と昔の石巻の話していた時に、父親(私からすると祖父)に連れられて雲雀野海岸の競馬や渡波の塩田を見に行ったのは良い経験だったという話になりました。
私の祖父の次郎さんは、田舎にありながらスキーにゴルフとハイカラで多趣味な人だったのですが、写真もその1つで、いろんなコンクールに応募すべく、かなり狙った写真を撮影をしていたそうです。そういえば競馬の写真は見たことがあるような気がする…と、古いアルバムを蔵出ししてみました。
アルバムそのものがボロボロでしたが、明らかに石巻の写真というものも数枚あり、デジカメで撮影してみました。一緒に1954年のアサヒカメラの年間があり、どうやらその頃に写真投稿に熱をあげていたようです。アルバムにタイトルや短文までついているのですが、撮影日付はついておらず。
雲雀野海岸は、石巻湾に面する旧北上川の西側の海岸です。現在は防波堤の向こうに少しだけ砂浜が残り、堤防の内側には瓦礫の山が連なっています。瓦礫置き場は以前は公園でしたが、さらにその前は草競馬場だったことがあるのでした。
写真で見る限りは遠くに松林のようなものが見えて、その手前にはアシかヨシが生い茂る湿地があるようにみえますねぇ。私はてっきり海岸の砂浜のほうで競馬をやっていたのかと思っていましたが、要は今の南浜町全体が競馬場だったように見えますね。(もしかして山の上からも競馬が見えたんじゃないの?とくみこさんに聞いてみましたが、覚えていないそうです。)
「女騎手」というタイトルのついた写真も。パーマをかけた女性が馬に乗っています。
私が大富豪だったら、南浜町門脇地区の土地を買い上げて、草競馬場を復活させちゃおうかなぁ。競馬の無い日は馬は放牧しますよ。馬事公苑みたいにしてもいいかな。しかし土地が湿地だと常に重馬場?(妄想中)
日和山からの写真もありました。旧北上川河口を写した写真には、小舟がたくさん写っていて、漁船がたくさん往来している様子がわかりますね。川の東側の港地区にも松林があるのがわかります。
中瀬の写真には造船所もあり(20年ぐらい前まではこんなだったかな)、川を木造船が走っているのが見えます。
こちらは渡波の塩田。長浜に潮干狩りに行った帰りに寄ったと添えられた短文にあります。(次郎さんは文章を書くのも好きだったのです。)
他にも、北上川の川岸で撮ったのでは?と思われるものや、門脇小学校の校舎の前で撮った写真などもありました。家族の写真の方が多かったので、記録的なものは枚数はそれほどなかったのですが、今となっては貴重な記録写真となりました。面白そうな写真は、機会があれば一眼レフできちんと複写しておこうと思っています。
次郎さんありがとう!
もう少し写真を拡大して見たい方は、flickrのアルバムでご覧下さいませ。
Photo by Jiro Saijo - a set on Flickr
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