作家の野呂邦暢が40年前に撮影した古本屋さんの写真を集めた「野呂邦暢古本屋写真集」が書肆盛林堂さんから発売されました。
店頭受け取りで予約していましたので、発売日の今日、西荻の盛林堂さんのお店まで行って買ってきました。
はじめに野呂氏の短いエッセイからスタート。あとは野呂氏自身がフィルムカメラで撮影した古本屋さんの写真が続きます。神保町と早稲田界隈で6割ぐらいの分量でしょうか。
写っている風景のみならず、フィルム写真そのものの質感も70年代的です。ちょっとぴんぼけ気味であったり、黒いシミがついていたりするのも「アジ」ですね。
知っているお店もあり、今は無くなっていて知らないお店もあり…なかには40年前からほとんど店構え変わっていないお店もあります。ページをめくりながら、タイムスリップしてお店を回っているような気分になります。願わくば、どんな本が棚に並んでいるのか、もっとよく見たい!くぅ。
巻末の古ツアさんの「野呂邦暢の視線を追跡して」で現在のレポートを楽しみ、あとがきでは、岡崎武志氏がこの写真集ができるまでのエピソードを披露してくださるなど、古本好きには堪えられない内容でありました!
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