昨日から神保町で始まっている「第57回神田古本まつり」。今日はこのために休みを取って、朝から出陣しました。神田古本まつりは、掘り出し物というよりは、いつも何かグッと来る本を見つけることができるので、今年も楽しみにしていました。
地下鉄の神保町の駅を(Apple WatchのSuicaを使って)出て、早速靖国通り沿いの青空古本市を見て回りました。が、今回は(たまたまなのですが)すずらん通りを中心に「神保町ブックフェスティバルも同時開催されていてました。
こちらは、出版社がお得な特価本などを放出する「得々市」というワゴンセールなどがあって、かなりの大賑わいになっていました。人気店ではオジサマ達がたくさん取り付いていて、ワゴンに並ぶ本を見ることもできません。そんなにお得な本があるのか…と気になりつつも、自分で馴染みのある出版社をチラチラと見て回りました。古本市の方と違い、理系の出版社さんもワゴンを出していますので、目移りして困りました。半額になっていたけれど結局我慢した本もあったのですが、今になってやっぱり買えばよかったなぁ…と激しく後悔したりしています。
そして、この出版社のワゴンの中に、夏葉社さんも出店中。新刊の得地直美さんの町画集「神保町」の先行発売です!「神保町土産!!」のキャッチコピーが踊っておりました。夏葉社の島田さんと、著者の得地がお二人で対応されていて、得地さんのサイン入りを1冊購入させていただきました!
サインはLAMYのSafariを使って、本文の書き文字と同じ字(当たり前ですね)で書いてありました。
この「神保町」さっそく帰りの電車内で、パラパラと眺めながら帰ってきました。
ああここ、ここ。お、あれだ。このジョンレノンはあのメガネ屋さんの…和菓子の「さゝま」さんもあった!そうか錦華公園にはカエルがいるのか…などなど、私もよく知っている場所ばかりで、眺めているだけで本当に楽しい。
神保町は家から少し遠いので、私に取っては「よし行くぞ!」と決意を持って出かける場所で、とにかくまっすぐ歩けずにフラフラあちこち立ち寄ってしまうところでありまして、私も神保町が好きなんだなぁ…と実感しながらページをめくりました。書き込んである看板を読んだり、歩いている人物を眺めたり…神保町散歩をしている気分になれますし、今行ってきたばかりなのにまた行きたくもなりました。
個人的には、本屋さんではなかったけれど、靖国通りの九段下寄りの古書店街を通り越した北側にあった古い看板建築が3軒ぐらい並んでいる風景があると良かったなぁ。あれはいつ取り壊されてしまったのだろう。
そして何年かしてこの町画を眺めてみると、懐かしい「昔」の風景に変わっているかもしれませんね。
さて、今年も古本もそれなりに買ってしまいましたが、今年の一番のヒットはこちら。京都大学学術出版会「今西錦司フィールドノート 最終日記鴨川1935」。以前から読みたいなと思っていたのですが、ちょっと高い本なので買わずにいました。よみた屋さんのコーナーで1,300円也。これもウレシイ。
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