アララギ第6巻第4号 その2
土の香 湯本禿山
うち起こす力のこもりあづさ弓春のはたけに陽炎もゆる
打ちおこす鍬のはに立つかぎろひにますらをのこの春みなぎれり
土の香に春たゝよひてますらをのたくましむくろ青草の上
さほひめの霞のころも末おほに春の國原くまなかりけり
はるされば落ち居ぬ心白いとははかなきものと思ひそめてし
冬負けのわらとりのくる園の牡丹あけの和芽に春日たゆたふ
さら〱(繰り返し記号)と上土かろき庭園にそこはかと立つ芽のなつかしも
うすぎぬにつゝメル玉の春の夜のぬくみこもれり月はいまだし
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今回の歌は、比較的わかりやすし。
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