お店の半分は文房具を売っている新刊書店でした。新刊書店とはいえ、店の奥の方には、背が真っ白に日焼けした古い本が並ぶ棚もあり、古本にしか見えませんでしたが、返本できなくなったゾンビ化した本だったのかもしれません。全体的に本も雑誌も置いている数が少なく、棚は少々スカスカした感じがします。が、そんな中でも「日本産セミ科図鑑」など、子どもの図鑑ではないよな…と思うような本があって少し驚きました。
そして地元の本のコーナーもきちんとあって、秋田魁新報社や無明舎出版の本が並んでいました。無明舎さんの本が欲しいなとは思っていたのですが、残念ながらお店のラインナップの中ではピンと来るものがなく、そのかわりに秋田魁新報社が出している「さきがけ文庫」の最新刊「露月と子規」を。
小説のようですが、大好きな正岡子規が題材になっていましたので、文庫で安いということもあって、秋田の記念に買いました。お店のおばさんには、明らかに旅行者風な私がジロジロと棚を見て回るので、ちょっと不信に思われたかもしれないですね。
角館は、新潮社を創設した佐藤義亮氏の出身地であり、新潮社記念文学館があります。隣には図書館が併設されていますが、この図書館には今でもなお新潮社の全出版物が毎年寄贈されているそうです。すごいなぁ。今回は文学館にも行きましたので、お隣にある図書館も拝見しましたが、やはり新潮社の本や雑誌が目立ちました。ちょっとうらやましいです。
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