毎度おなじみ夏葉社さんの新刊は、京都ホホホ座店主の山下賢二さん著「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」です。
ご存知の通り、私はプチ・ナイアガラー。大瀧詠一ファンでございまして、はっぴいえんどから続く大瀧さんとの縁は、大変深いわけです。ですので、楽しみにしておりました!
聞くところによると、著者の京都ホホホ座店主・山下さんは、松本さんが京都に移住してきたあとに松本さんと仲良くなり、一緒に出かけるほどの仲になったのだとか。いいなぁ。そのご縁で、プライベートで松本さんが話して下さったことを本のカタチにまとめたのだそうです。
本のサイズは新書サイズに近くてちょっと小ぶり。中のページは下の余白が広めの、片手持ちで指が字のじゃまにならないタイプ。文字のスミ黒ではなくてブラウンがかった色なので優しい印象です。中高年としてはもう少し字が大きいとよかったかな。
文は、話しことばで書かれているので、山下さんと一緒に松本さんの話を隣で聞いているような雰囲気で読めます。
出だしは「SNSについて」。iPhoneやTwitterなどの「新しいインフラ」を楽しむ松本さんからスタート。
音楽のことやこれまでの仕事の話が多いけれど、嘘をつくのがキライ…とか、孤独のススメ、音楽ストリーミングは電気やガスのようなインフラたり得るという話、そしてはっぴいえんどあたりの話が面白かったなぁ。いろんな話が出てくるので、読む人によって、気になる言葉が変わってくるはずです。
一番最後は、京都に住んでみて、ローカルな感じがいいという話。石巻にもなんだかすごい有名人が移住してきて、あのひといつも可非館でコーヒー飲んでるよ…みたいなことがないかなぁ…なんて夢想しながら本を閉じました。
ちょっと年上のおじさまの面白いお話を聞かせてもらって、あー面白かったって思い返している時のような読後でございました。気軽にどうぞ。
そういえばこれも積ん読の山の中にあったはず…
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