門田 隆将「なぜ君は絶望と闘えたのか」

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4104605026なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将
新潮社 2008-07-16

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また重い本を読んでしまいました。光市母子殺害事件について、事件発生から死刑判決が出るまでのドキュメントです。

タイトルからわかるとおり、妻子を殺害された本村氏を主人公にして話が進んでいきます。TVでの報道で断片的にしか知らなかった事件ですが、マスコミのインタビューに毅然とした態度で答える本村氏の表情の背後には、犯罪被害者となった当人のつらい体験と大変な戦いがあったことを実感しました。そして、裁判官といっても法律に照らして判断することしかできないこと、でなければ国を動かして法律を変えるぐらいでないとダメなことなどもわかりました。

ドラエモンの4次元ポケット証言の裏には、死刑廃止を主張する大弁護団の方々らいらっしゃったという話も、恥ずかしながら実はあまりよくわかっていなかったので、橋元弁護士(現大阪府知事)が訴えられていた経緯もやっと合点がいきました。被告人としても罪は罪なのですが、大人の都合に振り回された感もあり、最高裁を舞台とした裁判としてそれでよかったのか...という疑問も残ります。

この本は、あくまで被害者の方を主人公にしたドキュメンタリーですが、こちら(↓)は裁判そのものを再考察したものだそうで、また違った視点もありそうなので読んでみようかと思っています。

4877983589光市事件裁判を考える
現代人文社編集部
現代人文社 2008-01-29

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実はこちらも読み終えたばかり。これもいわば国と法律との戦いですね。対製薬会社も含め、現在もまだその戦いは続いているわけですから、被害者の方々にとってはご自身の病状ということもありますし、なかなか気が休まることがありませんね。少しでも良い方向に話が進むことをお祈りしております。

4094082565薬害C型肝炎女たちの闘い―国が屈伏した日 (小学館文庫 い 9-1)
岩澤 倫彦
小学館 2008-04-04

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このページは、raizoが2008年10月26日に書いたブログ記事です。

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