アララギ第八巻第壱号
久志呂歌巻
○ 湯本禿山
わが咳に木霊應(こた)ふる峡(はざま)路一人つらつらもの思ひ行くも
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アララギ第八巻第壱号
久志呂歌巻
○ 湯本禿山
わが咳に木霊應(こた)ふる峡(はざま)路一人つらつらもの思ひ行くも
アララギ第7巻第3号
雜詠
湯本禿山
天地のもののことごといきいきしすがし初日子雲破りつゝ
アララギ第7巻第1号(一月号)
神 草
湯本政治
高山植物を移し栽うべく信濃らの
高つ嶺のさまに石山を築きて
仙(やま)人の探りて命をのべにけむ奇きしくすりも交らんと思ふ
アララギ第6巻第9号(十月号)
黄昏
湯本禿山
風光るわか葉の杜にわが立てれ萎えたる心はえあらなくに
アララギ第6巻第9号(十月号)
悼左千夫先生
湯本政治
われにたゞ年の一つを越えし君一言のでたゞ逝きにけり
アララギ第6巻第7号
綠蔭
湯本禿山
この丘にわがまどろまば夢はしも玉とむずぼれ綠ならまし
アララギ第6巻第4号 その2
土の香 湯本禿山
うち起こす力のこもりあづさ弓春のはたけに陽炎もゆる
アララギ第6巻第4号 その1
丘の家
湯本禿山
眞直なる汽車のれいるの野を遠になごみかがよふ月の光りに
アララギ第6巻第2号 特別號
旅の歌(其二)
湯本禿山
○
山神のふみのまにまにこりなれる足跡とを見む島のここたく瀬戸内海
アララギ第6巻第1号 新年號
旅の歌(其の一)
湯本政治
○
耳に眼にあなさやさやし大木曾やこの河のみづこの山の杜