まずは上野に向かったわけですが、JR上野駅も久しぶりでしたので、駅ナカのecute 上野も初めて。一回りしましたが、なんといっても京都・河原町にある雑貨店 アンジェさんが、私にとってはピカイチ!文具を中心とした雑貨に加えて、セレクト本屋さん(古書もあり)にもなっておりました。いいですねぇ…私好みです。
さて、上野駅を後にして目的地東京国立博物館へ。午後でしたが月曜開館日に行きましたので、比較的空いていたかもしれません。写楽が登場するまでの作品、同時期の作品、他の浮世絵師と比較した作品、同じ作品でも刷りが違うもの…など、いろんな方向から写楽を見ることができました。
有名な作品は、初期の大首絵ですが、個人的には中間期のブロマイド風の「細判」といわれる全身図が気に入りました。役者さん、けっこうかっこよく描けていたりするのです。「三世沢村宗十郎の名護屋山三元春」が一番いいなと目星を付けて、出口のギフトショップで売っているかと期待したのですが、絵はがきになっているのは大首絵ばかりでした。
結局お土産としては、上野郵便局の出張所で、ハガキを買って写楽の風景印を押してもらったのみ。切手収集は実質引退しましたが、こういうときに少し頭をもたげますね。係員の方が、ものすごく入念に準備して、丁寧に押してくださいました。
そのあとは、常設展で仏像・陶磁器・きもの…など、自分の好きな工芸品を眺め、さて帰ろうかと思ったのですが、当初みるつもりのなかった「手塚治虫のブッダ展」に、私の好きな「摩耶夫人及び天人像」も法隆寺館から出張しているらしいので、見ていくことにしました。年間パスポートを持っていますので、ここは思いついたらスイスイと。
特別展「手塚治虫のブッダ展」-仏像と漫画 トーハクでまさかの共演!-2011年4月26日(火)~6月26日(日) 東京国立博物館
仏像は好きなのですが、仏教徒ではないので、あまりブッダについては詳しくなかったのですが、手塚治虫の漫画を読みながらその生涯をたどることができ、いまさらながら勉強になりました。公開中の映画(映画「手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく-」)の影響もあるのか、ほとんどが学生さんぐらいのお若い方々ばかりだったのも驚きました。学校団体以外ではトーハクではお若い方は少ないですからねぇ。
写楽展は今週末までですが、写楽の作品をまとめて見る機会はなかなかありませんし、展示もなかなか工夫されていて楽しく見ることができますので、興味のある方は是非!
ちなみに…震災の影響で3月末に閉館していたということで、この期間を含む年間パスポートをお持ちの方は、期限が16日間延長となりました。
今回気に入ったモノ「白磁宝珠に鼠形筆洗」。他にもこの季節らしく、あじさいの陶器なども並んでいました。常設展、年中同じものが並んでいるのではなく、意外と季節にあわせた展示になっているんですよ。
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