NHKスペシャルの「震災遺構」を見て

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南浜町
昨夜のNHKスペシャルのテーマは「震災遺構」でした。個人的にとても気になっていることの1つで、私もここに何度もしつこく書いてます。

残して欲しい、撤去して欲しい…両方の意見があるので、結局結論がなかなか出ないというのはどこも同じです。私も何度もここに書いていますが、難しい問題です。

NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災震災遺構~悲劇の教訓をどう伝えるか~

賛否両論ある中、最後に広島の原爆ドームのことが紹介されていました。戦争や原子爆弾のような人間が引き起こした結果である原爆ドームは、戦争はしない、原爆はもう二度と使わせない…そういう思いを広めています。

震災遺構として残す意味はなんなのでしょう。ここでたくさんの人が亡くなったことを記録しておく(供養する?)ためでしょうか。震災の教訓のためということであれば、そこに暮らす人たち(がんばって範囲を広げて、海に近いところに暮らすひとたち)に向けてのことになりますが…。これまでのような石碑ではいずれ忘れられてしまう、大きな「遺構」であれば、確かに忘れようにも忘れられませんね。

番組の中でも、おじいちゃんが「これにお金をかけるなら、被災者のために使って欲しい」と言っていました。私もそう思います。廃虚に億単位のお金を使うのですから、もっと冷静になって考えてもらいたいです。地元の自治体ではなく国が負担してくれれば良いというものではありません。それだって結局私たちの払っている税金です。そしてずっと維持費もかかります。それも税金です。

私の母校、門脇小学校も震災遺構の候補になっています。津波の被害も受けはしましたが、その後の火災で全焼しました。確かに黒焦げの校舎をみれば震災のことを思い出しますが、これが伝えるものは何なのかといつも疑問を感じます。市内のいくつもの学校が取り壊された中、大川小学校と門脇小学校だけが遺構候補になっていますが、どうも門脇小学校のほうは、その立地のせいでしょうか、観光の目玉的な計算が感じられるのがひっかかるのかもしれません。

門脇小学校は、今大きな幕が張られています。私はちょっとほっとしています。それが原因ではありませんが、最近は被災地巡りの観光バスも減ってきました。これは震災遺構として学校が保存されても歯止めがかからないと思います。

地元では校舎のある地域には怖くて行けない、絶対行かないという人もたくさんいます。そんなところに廃虚の見える復興祈念公園ができて、果たして地元の人たちが集まってくるのでしょうか。県庁所在地である広島市内の、街の中心部にある平和記念公園のようにはいかないと思うのだけれど…。

先日読ませていただいて共感しましたのでご紹介させていただきます。
震災遺構の議論が活発になっています。石巻市として後世に残す必要があるとすれば・・・ - マイノート Blog

そして私は、とにかく昔からファンであり、震災後も元の場所に戻ってきてほんとにうれしかった門脇村のお地蔵様(お墓の向こうが門脇小学校)に、小さくてお恥ずかしいですが花束をあげてきましたよ。
門脇村のお地蔵様

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このページは、raizoが2013年11月30日に書いたブログ記事です。

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