Apple史上最高の売上高...でも日本では...

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Expo SF 2005での基調講演の次は、Appleの第1四半期業績発表がありました。日経も昨日夕刊の基調講演での発表、今朝の朝刊の「復活アップル、家電で稼ぐ」に続き、今日の夕刊も「アップル純利益4.7倍」ということで報じていました。もちろんiPodが大きく貢献しているわけですが、コンシューマーモデルで初の64ビットパソコンであるiMac G5も前年比2倍ということで、他のラインに比べて大幅に伸びたようです。(かくいう私も買ってますし...)

今朝の日経朝刊の「家電で稼ぐ」というフレーズが、一般的な受け止め方を象徴しているのでしょうか。これはiPodのことを差しているわけですが、Jobs氏の理想としてはMac miniひいてはMacintosh全体を、パソコンとしてではなく「Macという名の家電製品」として見て欲しいのかもしれないですね。

しかし、今日の業績発表によると

APPLE LINKAGE経由
AppleInsider | Notes of interest from Apple's Q1 2005 conference call
◦ アメリカにおけるMacの販売台数は47万6,000台、前年同期比で26%増、売上高は16億3,700万ドル、前年同期比で77%増

◦ ヨーロッパにおけるMacの販売台数は32万台、前年同期比で33%増、売上高は8億4,700万ドル、前年同期比で63%増

◦ 日本におけるMacの販売台数は4万6,000台、前年同期比で17%減、売上高は1億8,500万ドル、前年同期比で18%増

...ということなので、あいかわらず日本での業績は思ったようにあがっていません。日本の、なんでも右へならえの風潮を崩すのは一筋縄ではいかないでしょう。

しかし、昨日から夕・朝・夕と、続けて日経の記事になったので、ビジネスマンの皆さんにもAppleブランドがかなりすり込まれたのではないでしょうか?Jobs氏自身が発表当日夕刊に日経の記者のインタビューに答えているあたりに、Appleの日本への戦略が感じ取れるような気がしました。

その「ジョブズ・アップルCEOに聞く」という記事のなかで、日経記者との短い一問一答の中で、最後に日本でのiTMS事業について質問があり「時間の問題だ。どのレコード会社も、より多くの音楽を売りたいと考えているはずだ」ということばで締めくくり。あまりはっきりしない返答だったのでちょっとがっかり。売りたいとは思っているけれど、アップルさんのところではイヤだ...って思ってるからなかなかオープンできないわけですよねぇ。日本のレコード業界は消費者は二の次ですからね。なかなか彼にも理解できないのではないでしょうか。

APPLE LINKAGE経由、こちらの記事もなかなか興味深かったです。
直撃インタビュー:Appleの新製品で聞きたかったこと - nikkeibp.jp - 注目のニュース

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このページは、raizoが2005年1月13日に書いたブログ記事です。

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