「センス・オブ・ワンダー」

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センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン Rachel L. Carson 上遠 恵子


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レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を、今更ながら読みました。彼女の有名な著書で環境汚染を告発した本として有名な「沈黙の春」も、実は読んだことは無いのですが...。

この本の本編は正味50ページ弱。本当にすぐ読めてしまいます。自然に触れ、発見する喜びを子供たちに知ってもらい、「美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性〜The Sense of Wonder」を育んで欲しいという願い...そしてその気持を大人になってもずっと持ち続けて欲しいというメッセージが書かれています。

ヒメオドリコソウ東京に住んでいますと、とかく人工的なモノにばかり熱中してしまいますが、この本を読んでいて、子供の頃のことをいろいろ思い出しました。はじめてアメンボウを見たときのオドロキはいまでも覚えています。水にあんな風に浮かんでスイスイ動いているなんて...。ヒメオドリコソウ(写真)が一面に生えているところでは、なんだか小さな森みたいだなぁ...と思ったり、家の前の土手で、ゲンノショウコのタネがパチパチはじける音をじっと聞いたり。

現実として、いま私の周りでこれを体験できるかというとかなり難しいものがあります。うちの近くに公園もありますが、手入れされすぎて妙に雑草も少ないし、虫たちもいるのですがあまり目に付きません。夜空を見上げても、月や明るい星しか見えません。このような環境で「センス・オブ・ワンダー」を感じるのは難しいかもしれませんが、自分が気づいていないだけで、身の回りにはまだまだたくさんの「センス・オブ・ワンダー」があるのかもしれません。そしてそのような場を子供たちに与えられるように、私たち大人も努力しないといけないですね。

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このページは、raizoが2005年3月21日に書いたブログ記事です。

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