錦三郎「飛行蜘蛛」

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飛行蜘蛛飛行蜘蛛
錦 三郎


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中学生ぐらいのときに、図書館でこの飛行蜘蛛の話(たぶん学研の学研中学生文庫だと思います)を読んだことがあります。これは昨年刊の本ですが、1972年の丸ノ内出版刊の本の復刻版だそうです。千駄木の往来堂で見かけて衝動買い。クモ好き(?)なので、買わずにはいられませんでした。

「クモの織りなす科学と文学の世界。読んだらきっとクモが好きになります!」というのが帯のサブコピー。前半はクモの飛行現象「雪迎え」についての本題、後半は文学作品との関連や、クモと人間の世界についてのエッセイという構成です。

飛行蜘蛛というのは、糸を出して風に乗って飛んでいくクモのことなのですが、著者の地元山形県米沢地方では、この空飛ぶ白い糸を「雪迎え」と呼んでいるのだそうです。くっついているクモが小さくてみえず、糸だけが目立つんですね。この飛行するクモについて様々な観察の様子が書かれています。

昔読んだ時もそうだったのですが、理系の研究者とはひと味違う、素朴な自然観察が印象的です。著者はもともと小学校の先生で国語が専門。普通の科学本と違って、クモの行動をあらわす表現が豊かで、この本にも収録された「蜘蛛百態」というクモにまつわるエッセイで日本エッセイスト・クラブ賞を受賞したのもうなずけます。

瀬名秀明氏の読書日記でも紹介されています。瀬名氏も科学的な側面と文芸的な側面という両面性に着目していらっしゃいますね。
瀬名秀明の時空の旅: 飛行蜘蛛

そして節足動物つながり...ということで、昨夜のNHK総合「動物カメラマン 野生へのまなざし − 密林に幻の黄金クワガタを追う −」を見ました。

昆虫写真家の栗林慧さんがマレーシアの熱帯雨林に分け入って、様々な昆虫たちを撮影するのですが、もうとにかく一番うれしそうなのはご本人。そして出てくる昆虫に「おぉ〜っ」と感嘆の声を上げる私...。なんでこんな虫がいるんだろうというような脅威の自然造形。面白かった〜。

やっぱり私は虫系の人間なんだと実感しております。

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このページは、raizoが2006年1月 6日に書いたブログ記事です。

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