夏休みのお子様でにぎわうアニメ系の上映館を避け、渋谷のBunkamura ル・シネマで胡同(フートン)のひまわりを見てきました。場所柄か、映画のラインナップが年配者向けが多いということもありますが、平均年齢60歳以上とみました。8割は女性です。北京の古い家屋「胡同(フートン)」に暮らすチャン一家、特に父と子の関係を、中国が劇的に変化した1976年、1987年、1999年に焦点をあてて描いた作品です。
同行者の採点は45点。私はそれほど悪くは無かったと思いました。しかし、文化大革命などの中国の現代史を知らないと、なんでお父さんが6年間いなかったのかが理解しにくいので、特にお若い方々には「お父さん」の人物像が分かりにくいと思います。また、古い庶民的路地・横丁「胡同」も郷愁を感じさせてくれる一方、今までの文革映画とは違って、ここ30年で大きく変化してきた北京の街の変化も重要なポイントでしょう。見ていて「お父さん、そこまでしなくても...頑固過ぎるよ」という気持ちにもなりますが、年配の方々には共感できるところも多いのかもしれません。そしてラストは、館内のおばさま方の間ではかなり涙を誘っていました。最後まで見て、見に来ていた年齢層に納得の大人の映画だなと思いました。
本当は「カーズ」を見ようかと思っていたのですが...。なんだか結局見に行かないかもしれないなぁ。
コメントする