新海栄一「日本のクモ」

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日本のクモ日本のクモ
新海 栄一

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11月末に新しく刊行された、クモのフィールド図鑑です。この図鑑が出るまでは、久しくクモのフィールド図鑑と呼べるものを書店で買うことができませんでした。定価は高めですが、写真と情報の量がこれだけ詰まっているのであれば、決して高くはないと思います。難を言えば、装丁がちょっと普通すぎるということくらいです。図鑑ですからね...仕方ないです。

内容は、クモ綱の基本的な分類から始まって、体長、出現期、住居、網型、狩猟行動、分布などが基本情報になっています。今まで愛用していた東海大学出版会のフィールド図鑑「クモ」(絶版)も良かったのですが、今回の本の情報量は数倍という印象です。興味のある方(はとても少ないと思いますが...)是非お手に取って見てください。とにかく個人的には、久々のクモ本の新刊に心が躍っております。

この本は、文一総合出版のネイチャーガイトシリーズの1つでもあります。本自体は、フィールドに持ち出した際、多少ぬれたり乱暴に扱ったりしても良いように、カバーを外すとビニール製の表紙になっています。最近では珍しいですね。

そしてこの文一総合出版のハンドブックシリーズは、変わったものが多くて面白そうです。「土の中の小さな生き物ハンドブック」は、浅く土を掘ったとき見かける生き物を紹介。「虫こぶハンドブック」は、植物の様々な部分に昆虫が寄生してできるこぶの紹介。虫こぶにもいろいろあるらしいので確かに面白そうですが、それだけで図鑑にしてしまうのもアッパレです。

こちらも少し気になります。冬場の広葉樹は葉っぱで判別できないわけですから、樹皮である程度見分けられるようになれば、冬の公園や里山歩きも楽しくなりそうです。
樹皮ハンドブック樹皮ハンドブック
林 将之

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コメント(2)

う縲怩ウすが文一さんの書籍ですね。
クモの同定はとても奥の深い分野なのでちょっと尻込みしてしまうのですが、ぜひ入手したいと思います。

>グース 様

本格的に分類学的な本ではないようですので、あくまでフィールド図鑑として、野外に持ち出して写真で見比べるような使い方のようです。
それにしても、これだけたくさん写真があることそのものがすごいなぁ...と思いつつ、パラパラめくって眺めています。

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