ジョブズの声明文「Thoughts on Music」

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2月7日、米国アップル社のサイトにおいて、Steve Jobs氏による下記の声明文が発表されました。
Apple - Thoughts on Music

英語がびっしりなので、こちらがそれに関する日本語の記事であります。
ジョブズからの手紙:「DRMは無意味だし、今後も決して役に立たない」 - Engadget Japanese
「レコード会社はDRMの放棄を」--アップルのジョブズCEOが公開書簡 - CNET Japan
「コピー防止ソフトは無意味」アップルCEO、音楽業界に呼びかけ【WSJ】ツꀀ:IT-PLUS

iTunes関連に敏感な日経新聞では、昨夜の夕刊でも本日の朝刊でも取り上げていました。

一説には、今回の声明文はこちらへの対応策という説もあります。
アップルのiTunes Store、ノルウェーで違法扱いに - CNET Japan

ユーザーにとってはDRM(コピー防止ソフト)が無くなることは大歓迎。結局DRMがあっても、ファイル交換による海賊ダウンロードは減らないわけですから、まじめに購入する層に不利益があっては当然本末転倒だと思います。ただ、いくらユーザー側がそう思っても、このように影響力のある場で意見を発表することはできないので、たとえアップルとして別の思惑があったとしても歓迎できると思いました。

よくよく声明文を読むと、レコード会社から突きつけられている厳しい販売条件を知ることができます。結局CCCD(コピーコントロールCD)が無くなってしまったように、DRMもいつかは不都合が生じて無くなるのではないかという可能性もあり、それだったらそんなことに莫大なお金と労力をかけず、価格を安くして欲しいと思います。

そしてたびたび申し上げていますが、ノルウェーでの「iTunesで買ったものがiPodでしか聴くことができないので違法」という決定は、そもそも納得いきかねます。常日ごろ「Windowsでないとダメ」という状況に耐えているMacユーザーは、ダウンロード販売で利用できるのは実質iTunes Storeしかないのに...。これが閉鎖されたら、ノルウェーのMacユーザーはどこから音楽をダウンロード購入したらいいのでしょうか。Napsterは、パソコンがWindowsじゃないと試聴もできないのですが...。ノルウェー国内で消費者運動が起こってもよさそうですが、やっぱりMacユーザーが少ないんでしょうね。国際的にこの流れが広がらないことを祈るばかりです。

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このページは、raizoが2007年2月 8日に書いたブログ記事です。

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