ハンバーガーの教訓―消費者の欲求を考える意味 (角川oneテーマ21 C 142) 原田 泳幸 角川書店 2008-01 by G-Tools |
最近は新書ブームで、iPhoneやiPodにまつわる新書も複数出ているのですが、実は1冊も読んでいません。でもこの新書は、発売日に新聞広告で見かけて即ゲットしました。
主に原田氏がマクドナルドの社長になってからの体験を元にしたビジネス書です。(ところどころにアップル時代の話も出てきます。)
マクドナルドという外食産業のお話ではありますが、会社という組織で働く人間には、なるほどと思わせる話がたくさんでてきます。サブタイトルの「消費者の欲求を考える意味」というところがポイントです。お客様が求めていることを実現する...ということですね。ある意味これが全てでもありますが。
他には、愛社精神は大切だけれど、出世のために働いてもいい仕事はできない、自分がいい仕事をするために働こう...という話や、積極的に仕事に挑戦するからミスをするのだから、1縲怩Q回のミスは大目にみる、ミスもしないような人は仕事をしてないのだ...という話など。確かに...と思わせる話が出てきます。
紹介されているビジネス手法が、必ずしもどの会社にも合うということではないと思いますが、ものの考え方としては、ごくあたりまえのことだけれど、なかなかできていない...ということばかり。特にサービス業に従事されている方にオススメだと思います。
管理職店長残業裁判で最近話題になっていましたが、原田氏としては、残業はあくまで「減らすのではなく、しない」ほうが良いというお考えのようです。マクドナルド側が控訴するようですが、現場主義の原田社長、この問題はどう切り抜けるのでしょうね。
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