映画「ミルク」

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B001H3KMOSMilk [Original Motion Picture Soundtrack]
Johann Sebastian Bach David Bowie Danny Elfman
Decca 2008-11-24

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渋谷シネマライズで、映画「ミルク」を観ました。今年のアカデミー賞で、主演のショーン・ペンが主演男優賞を取った作品です。

映画『ミルク』オフィシャルサイト

映画のコピーによりますと「1970年代の米国。マイノリティのために戦った政治家ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間」というものですが、要は米国史上初めてゲイであることを公表した政治家のお話。本物のドキュメンタリー映像も挿入されていて、ドキュメンタリー度の高い映画です。

米国でのゲイ・ムーブメントの活動についてはほとんど知りませんでしたし、このハーヴィー・ミルク氏のことも、映画を観て初めて知ったわけですが、知らなかったことが恥ずかしくなるぐらいでした。映画の中でも幾度となく出てくるけれど、マイノリティとして悲しい思いをたくさんしならが、ゲイのみならず他のマイノリティのために権利と平等を求める姿には敬服しました。そのころからもう30年以上経っているのですが、米国においてさえも、今もなおゲイの人たちへの差別意識はまだまだ根強く(特に男の方は強力に毛嫌いする方が多いですよね。)、戦いはまだまだ続いているのだと思いますが、初の黒人大統領も誕生したことですし、少し良い方向に時代が進みそうではありますね。

サントラも、70年代の象徴的なヒット曲が次々と流れてきて、画面の雰囲気(映像の色というのでしょうか...)も含めて70年代らしい雰囲気も楽しむことができました。

そしてなにより、ミルク役のショーン・ペンの演技が圧巻でした。個人的には「大絶賛」です。私の中のショーン・ペンご本人のイメージは、ゲイとは180度違う男臭いものだったのですが、その彼がすっかりミルク氏になりきっていて、華奢なふるまい、そしてちょっとチャーミングにさえ見える演技に本当に驚きました。この役を演じることによって、彼自身も嫌なことがあったと思うのですが、数々の映画賞やアカデミー賞の主演男優賞を受賞し、それも報われたのではないでしょうか。ほんとうに演技賞モノの演技です。ゲイにアレルギーの無い方は是非!

そして、もっとハーヴィー・ミルク氏について知りたくなってきたところ。まずは文庫本が出ているので読もうかと思っているところですが、こちらの本物のドキュメンタリー映画の方も観たくなりました...。DVDが出るんですね。とても人懐っこそうな表情の本物のハーヴィー・ミルク氏の表情が印象的です。
B0020DI8KOハーヴェイ・ミルク [コレクターズ・エディション] [DVD]
マクザム 2009-06-26

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このページは、raizoが2009年4月30日に書いたブログ記事です。

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