東京国立博物館特別展「染付-藍が彩るアジアの器」」展

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R0013375少々地味な特別展ではありますが、東京国立博物館の特別展「染付-藍が彩るアジアの器」を見に行きました。

ちょうど年間パスポートが切れていたので、4,000円で購入して入館。今年は丑年なので、年パスも牛の柄であります。

会場の平成館は、今春の阿修羅展の喧噪とはうってかわり、館内はとてもゆったりした雰囲気です。14世紀頃の中国の染付から始まり、染付の技術的発展と、アジアの他国への広がり(朝鮮半島・ベトナム・日本)、そして最終的には日本の伊万里焼や鍋島焼へとつながります。

中国のもの、大皿や大きな壺はあまり趣味ではないのですが、小皿や小物に気に入ったものがたくさんあり、堪能させていただきました。

朝鮮の染付では、筆を入れる壺や墨に水を足すための水滴という「文房具」が質素でシンプルな柄でなかなか素敵なアイテムでした。水滴は、マッチ箱のような小さな陶器の小箱だったり、宝箱のような装飾だったり...。

結局一番良かったのは、やはり伊万里や鍋島で、特に動物モチーフのものに楽しい図柄が多かったと思います。「蜘蛛巣文八角皿」という皿は、蜘蛛の巣をモチーフにした八角形の皿ですが、その図柄は抽象画のようにも見え、そのモダンさに驚きました。国宝の蓮鷺文三足皿も文句なく素晴らしかった!

他にも、妙に眉毛の太い象を洗っている図...とか、鼠が大根をかじっている(大黒ネズミということで縁起がよい)、ガメラのような形相でガメラの噴射のように息を吐いている蓑亀、などなど面白い図柄もありました。

金魚づくしいつものように常設展示もチラリとのぞいてきました。仏像では三十三間堂の千手観音が3体来ていたり、浮世絵では「金魚づくし」と「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」も見られましたし、江戸時代の涼しげでかわいらしい小袖を見たり、最後は法隆寺館まで駆け込んで、たくさんの小さな仏像達にも会って来ました。

今回も大満足の東京国立博物館でありました。やっぱり国博大好きです。次は「皇室の名宝」展あたりを狙っております。

東京国立博物館 2009年8月 - a set on Flickr

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このページは、raizoが2009年8月 6日に書いたブログ記事です。

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