加藤泰「映画監督 山中貞雄」

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映画監督 山中貞雄映画監督 山中貞雄

キネマ旬報社 2008-10-01
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これも去年復刊直後に購入してずっと積ん読になっていたものをやっと読了。最近そんなのばかりですね。でも面白かったデス。山中貞雄の映画、たくさんみたいのだけれど...。

山中貞雄が監督した映画で現在私たちが見ることができるのは、たった3本のみ。多くが戦前の作品であったため、ほとんどフィルムが残っていないのです。でも今でも語り継がれるぐらいの監督です。残された3本の作品からだけではわからない「山中貞雄」を知るにはぴったりの本だと思いました。

同じく映画監督である筆者の加藤泰はなんと山中の甥。監督としての加藤泰は知っていましたが、山中貞雄の甥であることは、この本を読むまで全く知りませんでした。肉親ならではの細かい取材もあり、加藤泰監督本人にとっても、この山中貞雄の評伝を書くということは、いわば使命だったのかもしれません。

当人をよく知る人物が書いたわけですから、山中の一風変わった人物ぶりが生き生きと語られ、同時に映画人としての仕事も細かく記録されています。とにかく「面白い」映画だったみたいですねぇ。そして「人情紙風船」を最後に中国へ出征し、出征先で病死してしまうことになるのです。これは本当に悲しくなります。今更なのですが...非常に残念です。

残された映画がほとんどないながらも、脚本はかなり残っているそうなので、シナリオだけでも是非読んでみたい...という気持ちになりました。しかしシナリオ集もお値段としてはそれなり。時々古本屋さんで見かけますが、その厚みと値段でなかなか手がでません。

今年は山中貞雄生誕100年でもあったのです。京橋のフィルムセンターでは特別上映があったようですが、私はまったく行けませんでした。脚本のみ担当した作品なども上映されたようですね。少々残念。

上映会情報生誕百年 映画監督 山中貞雄

これからDVD見直そうと思います。人情紙風船も持ってると思ったけれどありませんでした。すでに著作権が切れたので、すごく安くなってます!

 

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このページは、raizoが2009年9月28日に書いたブログ記事です。

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