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知の巨人とも言えるお二人が、「教養」のための推薦書をリストアップしつつ、その内容について対談する...という内容です。
しかし...やはり彼らの読書は一般人のレベルとはかなり違っていました。私などは新約聖書を読んだことがあるぐらいでほぼ全滅でございました。(佐藤優氏推薦の「バカの壁」や「断る力」も読んでおりませんで...)
とにかく「堅い本」が、これでもか...という程に並んでいます。
自分は今更これを読むのは無理だと思いますが、たとえば人の上に立つような立場の人には、これぐらいの教養は身に付けておいてもらいたい。自分のことは棚に上げておりますが、確かに日本人として、教養人として、このぐらいの基礎知識はあったほうが良いとは思うのです。
そして...私はとうてい著者のお2人の境地には達することができない、ということを確信させられた1冊でした。そういった意味で興味深い1冊でありました。おなじ文春新書の新刊「すきやばし次郎 鮨を語る」のほうが、私には向いていたかもしれません。
このところの新書ブームで、次々と新しい出版社が新書を出され、内容もどんどん軽くなってきているように感じます。ひところは岩波新書大好きだったのですが、最近はほとんど読まなくなりました。
そんななかで、ひときわ堅い新書なのだけれど、店頭で平積みの山の最後の1冊だったということは、ほかの購入者もチラっと中身をみて買っているということで、「知性」を磨くってどういうことだ?と思っているヒトが意外と多いのか、それとも「あの人たちはいったいどんな本を読んでいるのだろう?」という、本棚拝見的興味から来るものなのか...。ちなみに私は後者です。
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