岩波新書「本は、これから」

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4004312809本は、これから (岩波新書)
池澤 夏樹
岩波書店 2010-11-20

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先日「本の雑誌」でこの新書のことを読んで、慌てて買いに行きました。実はまだ読んでいる途中ではありますが、幸福書房の店長、岩楯さんの文章を読んだだけで、もう大満足であります。

幸福書房は、私の大好きな代々木上原の小さな街の本屋さんです。近くに、チェーン店の文教堂があるのですが、それでも頑張って営業を続けていらっしゃいます。私のブログにも今まで何度か出てきています。

新聞や雑誌で見かけて、読んでみたいなぁと思った本は必ずあり、さらに棚をみているうちに、思わぬ本も買ってしまうことになるという、私にとっては本屋さんのなかの本屋さんであります。時には調子に乗って買いすぎて、レジを打ち終わったおじさんに「あ、こんなになっちゃいました」と言われたこともありました。なので、お金の無いときには意識して近寄らないようにしているぐらいです。

そんな大好きな幸福書房のヒミツがわかる…と本の雑誌で読みましたので、いの一番に岩楯社長(副社長も弟の岩楯さんですが)の「本屋をめざす若者へ」という文章を読みました。ここで幸福書房のヒミツをバラしてしまったらつまらないので書きませんが、どうしてこの店では林真理子の本が目立つのだろうと思っていたギモンは、この文章を読んで解決いたしました。

5頁の短い文ではありましたが、読み終わってなんだか「ふぅ縲怐vとため息がでました。電子書籍時代を目前にした、本の危機以前に、本屋さんの危機を心配しておられます。そうです、こんな素敵な本屋さんが無くなってしまったら、本を読む楽しみの何割かは消えてしまうと思います。

ちょっとしんみりはしてしまったけれど、でも、今のお店の賃貸契約を更新して、あと5年は続けて下さるようなので、近くに住んでいる間は、できるかぎり通わせていただこうと思いました。お買い物をした後に、おじさんに「ありがとうございます」と言われると、なんだかコチラがうれしくなるんですよねぇ。

あ、本の内容ですよね。他にも紙の本が好きな多くの方々が文章を寄せられています。電子書籍があ~だこ~だという本を読んでも、全然タメになりません。実際に電子書籍に触れてみればそれで済むと思います。電子書籍の方が便利だという分野もあると思いますし。そんな本を読むぐらいだったら、是非こちらをお読みくださいませ。

そういえば…今日、SONYのReaderを店頭で触ってみましたが、ページをめくるときにイチイチ画面が一瞬白黒反転するのは仕様なのでしょうか。

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このページは、raizoが2010年12月15日に書いたブログ記事です。

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