古書と標本「Darwin Room」

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先日「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で紹介されていた、下北沢の古書と標本の店「Darwin Room」に行ってみました。自然科学系の本が中心と聞いては、近所ですし行かないわけには行きません。

古本屋ツアー・イン・ジャパン: 12/14東京・下北沢 LIBERAL ARTS LAB DARWIN ROOM

お店の公式サイト(アドレスがme.comですね。)
お店の風景

並んでいる本の内容は、古ツアさんのレポート以上に詳しくはレポートできませんので、そちらを参照していただくとして、お店の雰囲気は「THE STUDY ROOM」をさらに深く突っ込んだようなイメージでした。化石・鉱物や昆虫の標本もたくさんならんでいるのですが、私が行った時は、お店のスタッフの女性と鉱物の標本の話で盛り上がる、おばさまが印象的でした。お店の一角で、350円でコーヒーも飲めます。

動物や昆虫モチーフの雑貨もイロイロ並んでいて、シマウマやサイの柄のオリジナルのブックカバーやリネンの布などもありました。しかし「古書と標本」と銘打っているだけあって、ボリュームとしては古本が多く、次に標本が目に付きました。昆虫標本は、主にチョウと甲虫で。甲虫はマレーシア産なのかなとは思ったのですが、あまりの発色の良さに、標本というよりはレプリカではないかとおもう程の鮮やかさ。どうも輝きが人口的に見え、なにかつや出し剤を塗っているのではないかと密かに疑ってみたり。

ただ、標本を売るのであれば、せっかく「Darwin」という名前もついているのですから、標本は標本らしく、種名がはっきりわかるように並べて欲しいなと思いました。値段はよく見えるのですが、ケースから出してもらわないと種名も産地も全然わかりません。こういうお店ですと、雑貨的になんとなくカッコイイから買う、ということなのかもしれませんが。ここで昆虫標本を買う人、どのぐらいいるのかなぁ。甲虫の中にはフンチュウもありましたけど、コレクターではありませんので、売っているのを買うほどではありません。

古書の中には、塚本先生のフンチュウの本(自分はもう持っていますが)もありました。古い図鑑類も非常に充実しています。串田孫一の「文房具」(白日社)があったので、おっ、と思いましたが、3,000円でしたのであきらめました。

しかしながら、自然科学系の古本がたくさん並んでいることは確かですので、またちょくちょく寄らせていただこうと思います。

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