こけし巡りの最初は、鳴子温泉駅方面からこけし通りに入ってすぐ右手に見える「岸こけし店」へ。一昨年亡くなった岸正規さんのお店です。お店のおばさん曰く、おじいちゃんのこけし(息子さんのこけしもありますので)は、もうだいぶ少なくなってしまったそうです。コレクターの方がごっそり買っていった話をお聞きしました。
棚に並んでいるこけしの中で、小ぶりでちょっと古ぼけた感じのこけしが気になったので、お値段を聞いて見ました。おばさんは「あらおじいちゃんのね」と言いながら少し考えた後に2,000円(その場で値段付け!)とのこと。鳴子に来て初めて入った店で、相場もあまりわからなかったので、実は高いのか安いのかよくわからなかったのだけれど、素朴な雰囲気が気に入ったので、そのぐらいだったら出してもいいかなと思って1本目決定。大きさは4寸です。
木の表面は蝋引きもされておらず、少し傷もあり、底が少しゆがんでいて立たせたときに安定が悪いのですが、かえってアンティーク感が出ております。色も多少あせているので、どこかにずっと飾ってあったのかもしれないなぁ…と想像してみたり。
後から家に帰って調べてみると、岸正規さんというのは貴重な足踏みろくろを使う工人さんで、顔の書き方も実に素朴な所が特徴だったのですね。小さなこけしがたくさんあって、その1つ1つの顔が、なんだかずいぶんランダムな感じで雑に感じるぐらいだったのですが、どうやらそれが特徴だったようです。
ふむ。勉強になりました。
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