宮崎駿「本へのとびら―岩波少年文庫を語る」

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昨年、宮崎駿氏が企画・脚本を担当したスタジオジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ」公開時に行われた企画の際に、限定で配布されていた冊子が岩波新書になりました。

asahi.com(朝日新聞社):宮崎監督が岩波少年文庫50冊に推薦文 部数限定豆本に - ひと・流行・話題 - BOOK

私には珍しく、思いの外サラサラと読めました。絵が多いこともありますが。「この本は読んだ、これは知らないなぁ」…と、自分の岩波少年文庫体験と照らし合わせながら読み進みました。

岩波少年文庫との最初の出会いは、小学校の図書室です。窓辺にあった低い2段の本棚に並んでいました。初期の古い柄物の装丁で、本もボロボロだったので、貸出図書としてもあまり人気がありませんでした。小学校の高学年の頃に時々借りて読んでいました。図書室から借りて意外と面白くてよく覚えているのは「西遊記」ですね。アニメのイメージが強かったのですが、読み物としても面白かった!

そういえばその頃に学校の図書室で人気があってなかなか借りられなかったのは、名探偵ホームズとか、怪盗ルパンのシリーズですかねぇ。ちょうど子ども向けのSF小説も出始めた頃で、これもかなり人気があったと思います。

あ、すこし脱線しましたが、岩波少年文庫、もちろん本屋さんで買ってもらったこともあります。最初に買ってもらったのは「くまのプーさん」だったと思うのですが、記憶が定かではありません。「星の王子様」も特に印象深い。買ってきて家に戻り、どの部屋で本を開いたのかまで妙にはっきり覚えています。私が買ってもらった頃は函に入ったハードカバーでしっかりしていてよかったのですが、やがて表紙もソフトなタイプになり、なんとなく味気なくなりました。現在はカラフルなカバーがついてずいぶん良くなりましたね。

こちらに、岩波少年文庫の装丁の歴史が詳しくのっていますね。図書室にあったのは第2期、自分で買ってもらったり買ったりしたのは第3期と第4期ですね。(古いなぁ…)
岩波少年文庫の装丁の歴史:本・絵本:百町森

学校の図書室や、市の図書館では、岩波の児童書の単行本で読んだ作品のほうが多く、少年文庫で読んだのは、少年文庫でしか出てなかった作品が多かったかもしれません。どちらにしろ岩波では、ドリトル先生、大草原の小さな家のワイルダーのシリーズや、ケストナーやリンドグレーンは特にハマりました。「エーミールと探偵たち」や「名探偵カッレくん」など、子供の探偵物語が特に気に入ってましたね。

というわけで、幼少の頃の読書を懐かしく思い出すきっかけになる1冊です。

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このページは、raizoが2011年10月30日に書いたブログ記事です。

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