ただいまベストセラーの伝記「スティーブ・ジョブズ」。第2巻の発売前に、第1巻を読み終えました。
第1巻に飛びついたフツーの方々、どう思ったのでしょうねぇ。いわゆるビジネス系な方の伝記とはかなり様相が違っていて、しかも1巻の最後はアップルから追い出されたままで、ピクサーでの話のあたりでプッツリ終わっています。上下巻に分けたのが凶と出ないとも限らないですよ。華々しい成功物語の部分だけ読みたい人は、ジョブズ氏のヒッピーな生活と変人ぶりを省略して2巻だけ買えば十分かもしれないです。ということで、これから2巻を読み始めます。
1巻を読んで、そういえばスカリーが社長を退任したころに出た自伝「スカリー(上・下)」も読んだのを思い出しましたが、なにぶん20年以上前(そんなに経ったかと思うと別の意味で驚き!)の話なので、内容はすっかり忘れてしまいました。どんなこと言ってたのか、ちょっと読み返したいような気もしましたが、この本、石巻の実家にまだあるかどうか…。
ジョブズ氏の性格を現す象徴的な言葉として何度も出てくる「現実歪曲フィールド」が、スタートレックの「タロス星の幻怪人」からでて来た言葉だったのが面白かったかな。「タロス星の幻怪人」は、スタートレックのパイロット版をベースにしたエピソードで、幻想で人を操るタロス星人と接触するエピソードなのですが、お話としてはかなりシュールなお話です。タロス星人のように「現実歪曲フィールド」を出しているのがジョブズ氏自身ということですから、それは確かに怖いな…と、妙に納得したりしました。
ネタバレありの「タロス星の幻怪人」のエピソード内容についてはこちらで。
「宇宙大作戦: タロス星の幻怪人(前・後編)」 The Menagerie (Star Trek: The Original Series): 踊 る 大 香 港
私としては、1巻の最後、ピクサーの話を特に興味深く読みました。ピクサーは、ジョブズ氏の関連だからということ抜きで、元アニメファンとして注目していた会社でしたから、この本を読んで勢いがついてしまい、1年ほど欲しい物リストに入れっ放しだった「メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々」まで注文してしまいました。
さて、あとはアップルに復帰して成功するまでまっしぐら…かな?
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