1軒の民家、そして取り壊し中の文化センターを除き、県道の南側にある以前からあった建物は全て無くなりました。
この夏から、雲雀野公園にあった瓦礫の山の残骸(写真左手海側。かつてのナイター照明用が何本か立っています。)に草が生えて緑の小山になっています。瓦礫で「緑の防波堤」を作ろうという運動もありましたが、あんなイメージなのかなと思って見ています。あれが左右にずっと続く感じですね。
実家の周りの話ですが、9月だというのに飛翔しているトンボの数がだいぶ少ない。というより、庭に来る昆虫類が圧倒的に少ないという印象です。ハナアブ、ハエ、チョウなど飛ぶ昆虫が特に。昆虫類が少ないので、いつもは庭にたくさん巣を張るジョロウグモも少なく、いてもあまりサイズが大きくありません。ご近所の方も「大きなクモが今年はいない」と言っていたとか。圧倒的にエサが少ないのだと思います。
震災直後はお隣にオニグモがたくさんいて喜んでいたのですが去年・今年は全然です。いままで庭にたくさんいたゴミグモも、小さい個体ばかりでした。
先日NHKのクローズアップ現代でもネオニコチノイド系の農薬の影響を特集していましたが、昨年(昨年も少ないと思っていたのです)から稲作も本格化し、田んぼで大規模に農薬をまく機会がぐっと増えたのでしょう。ネオニコチノイド系の農薬は、稲作ですとカメムシの防除に大きな効果があり、人間には無害ということで、農家の間で利用が広がっているそうです。
昆虫に対する「神経毒」ですので、他の節足動物全般にイロイロと影響が出るのでしょう。残効性も高いので、いつまでもその効力が続きます。震災の年は、休耕した田んぼも多く、昆虫(ただし、住宅地で盛んに駆除されていたハエは除く)にとってはつかの間の休息だったということでしょうか。いや、これが原因とは限りませんのであくまで私の想像です。
ヨーロッパではネオニコチノイド系の農薬を禁止する国も出てきたとのこと。昆虫も住めない環境で本当に暮らしよいのかどうか、最近潔癖がすぎる日本人も、よく考えたほうがいいと思います。
最後は大好きなゲンノショウコの種の鞘。種がパチンとはじけて飛び、鞘がクルンと丸くなるところを見るのはなかなか楽しいものです。
こんにちは。
南浜町に残っていたレンガ風の家が半年ほど前だったかに
取り壊されましたが、親戚の家があの近くだったので、
ニュース映像で見るときに「あぁ、あの近くだ」と思ったものでした。
実際に行ってみるときの目印にもなっていたので、
カーナビがなければたどりつけないかもしれません・・・。
南浜町のビオトープ化、いいですね。
他の被災地では人工干潟にするという案もあるそうで、
鳥好きとしてはそうなればいいなぁと思っています。
コメントありがとうございます。
最近は、無理に整備しない方が「祈念公園」らしいのではないかと思うこともあります。ヒバリ・シギ・チドリ・サギなど、これまでの住宅地では見られなかった鳥たちも来ています。東北でも少なくなっている河口の自然を残してほしいですね。