石巻一箱古本市2017:くものす洞の一日。

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石巻一箱古本市2017
石巻一箱古本市の当日は雨予報。前日から雨の心配をしていましたが、朝は曇り。なんとかなるのではという期待を持ちながら出かけます。なんと言っても地元の地元で自宅から歩いていける(マンションのすぐ目の前の出店場所もアリ)範囲での開催ですから、なんだか夢のようです。

同日に「Reborn-Art Festival」も初日ということもあり、朝からまちなかは遠方からも多くの人が来ていたようです。あちらは何をやっているのかまだ全然わかってないのですが。

今回はスタッフとして準備のお手伝いもあり、朝8時から始動。助っ人さんたちのミーティングに参加するのも初めてです。

今回はスタッフであり店主ということで、出店場所であるリーガルシューズさんでの場所の準備、スタンプラリーのスタンプ押し、チラシ配りもあります。ミーティングの後、大家さんのリーガルシューズ(一番遠いポイント)さんでお店の方にご挨拶し、場の設営まで手伝って頂きました。

石巻一箱古本市2017そのうちに、もう1つの店主さんも到着。ご夫婦で岩出山から参加された「まちライブラリー@岩出山」さん 。何と滋賀県からこれまで縁のなかった岩出山に移住されたのだそうです。すごいなぁ。セールストークも初めての出店とは思えないほどお上手でした。


私は、今回は荷物運びと昼休憩を家人に応援してもらい、店主としてはかなり楽をしております。(Thanks!)しかも、家から出店場所までは直線距離で300m。劇的に近い!(でも本部の石巻まちの本棚からは一番離れております)

駅から一番近いポイント(ただし、他の出店場所からは少し離れているので、よその様子が全くわからない)なので、開始前から人が集まり始め、11時のスタート時には、スダンプ押しで大わらわとなりました。

石巻一箱古本市2017今回はスダンプ押し業務によりお客様にお声がけするヒマがありませんでしたが、おかげさまで最後までポツリポツリとコンスタントに売れました。


まず最初は、おばさま3人組(不忍でも確かそんなことあったよなぁ)のうちのお一人に米原万里本を買っていただいたところからスタート。

お次は自分の蔵書が古本化した「月刊ガロ 長井勝一追悼号」が、漫画好きのロックTシャツを来た青年へ。塩釜の記念館も行ったとか。

以前別のイベントで、池波正太郎を探していた方も現れました。「石巻まちの本棚」にも確かたくさんありましたよ、とお伝えしたら、文庫本は対象外なのだとか。1冊だけあった「スパイ武士道」(新書サイズ)を差し出すと、これも縁だからと買ってくださいました。

科学絵本は、ダメかなと思いましたが、私イチオシの「昆虫のかいかたそだてかた」はお子さんにいるお母さんらしき方が買ってくれました。これで虫の飼育はバッチリ。夏休みの宿題に役立ちますように!

大体にして硬い内容の箱なので、いつもお子様はまず寄り付かないのですが、家族づれで来ていた男の子が、これ欲しいと「たくさんのふしぎ 海辺のたからさがし」をお母さんにおねだり。他の本も熱心に読んでいるので聞いて見ると、生き物大好きな様子。よしよし。

ナチュラル系の本だけを熱心に選ぶ女性、海・川・船に関連した本をまとめ買いしてくださった男性も印象的でした。理系の本屋も浸透して来ましたかね。

石巻に関連した本や宮城県関連の本が売れ筋でした。宮城県本を買っていくのは意外と若い方なんですよね。歴史を知りたいって言いながら買っていく姿をみて、若い人もまだまだ捨てたものではないですね。(年寄りくさいですが)ちょっと売り惜しみして高く値段をつけていた「東北民謡集 宮城県」も売れてびっくりでした。興味を持っている方の手に渡って何よりです。

毎年何かしら地元関連の本を買ってくださる地元の方、今回は石巻の十三浜が登場する本を。「いつも何かしら教えられる」と言ってくださって嬉しかったです。フランス語の船の本を買ってくださった方には「素敵な本が見つかったわ」と喜んでいただけました。私の箱にこの手の本は滅多にないことなんですけど。

そしてこれも滅多に出さない文学本ですが、アレクシェービッチ2冊は売れましたが、島尾俊雄&ミホ本4冊は全く売れず。ちょっと残念です。

何が売れて何が売れないか、なんだかんだと意外性があって、いつもそれがまた面白いんです。売上の方は、35冊13,500円でございました。金額的には去年より売れました!

最後まで、売ったりスタンプ押したりと、忙しい1日でしたが、心配された雨は終了の4時になって降り始め、最後まで降られずにすみました。大家さんのリーガルシューズの方が、ネットで雲行きをチェックしてくださったのですが、雨雲がちょうどこの辺りをずっとそれていたのだそうです。県内の他の地域では結構雨も降っていたのに、この辺りだけ奇跡のお天気模様となりました。

今年は助っ人業務がありまして、販売終了後は自分のお店をたたみ、出店場所を片付けてから(自分の売れ残り本は家人にまた運んでもらい)集計作業や片付けなどをお手伝い。表彰式まで出席して帰って来ました。

ということで、大きなトラブルなく無事終了し、私自身も楽しく過ごすことができました。重ねて関係者の皆様に御礼申し上げます!

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このページは、raizoが2017年7月24日に書いたブログ記事です。

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