ジム・ハットン「フレディ・マーキュリーと私」再読。

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フレディ・マーキュリーと私
ジム ハットン
ロッキングオン
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25年ぶりに再読しました。もちろん映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観たからなのですが、当時も感動して読んだのだけれど、やはり今回も気持ちは同じでした。


買った当時、すごく良かったので会社の同僚に貸したところ、5〜6年返してもらえなかったのでなかばあきらめていたのですが、その人が会社をやめて引っ越すことになり、その時にやっと返してもらいました。引っ越しの整理をしているときに発掘されたのですね、きっと。

このお話は、ちょうど映画のラストあたりから始まります。映画の最後の方に登場するヒゲの恋人、ジム・ハットンの著書だからです。映画でも良い人のような印象でしたね。フレディとのおつきあいはその頃から始まり、あとは亡くなるまで一緒だったため、映画で描かれた時代以降のお話と言えるでしょう。

全編、文にフレディへの愛情が感じられ、読んでいるとフレディの素顔を感じることができます。そしてそこかしこでフレディの人柄に感激されられ、時にはその気まぐれに困惑もします。

悲しい結末はあまり何度も読みたくないような気もするのですが、この本の良いところは楽しい思いでもたくさん出てくるところです。一番面白いのは、フレディの日本での買い物ツアーのお話でしょうか。

デパートを貸し切って買い物をしたり、ひたすら自分の好みに合うヒバチを探してあるいたりと、とにかく買い物のスケールが大きく、その大富豪ぶりが読んでいても痛快です。日本大好きだった様子も伝わってきます。

でもとにかくやっぱり最後がねぇ。悲しい上にゴタゴタの後日談もあったりで、すっきりとできないところが難点ではあります。それでも、フレディ自身は最後まで幸せに暮らせたのかもしれない…と祈るような気持ちで読了いたしました。

ゲイ嫌いの方には内容的にちょっと厳しいと思いますが、そんなの気にならないというファンの方には、25年ぶりに読んだ今でもやはりオススメの1冊です。

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