まず「あしなが蜂」というタイトルが目に入ったのですが、著者をみると絵本画家の甲斐信枝さんでした。甲斐さんは、ざっそうをていねいに描いた絵本がロングセラーですが、そのほかにも自然をスケッチして描いた絵本をたくさん出されています。
タイトルの通り、青虫を餌とするセグロアシナガバチをひと夏観察したお話です。
本の最初の何ページかがカラーで、甲斐さんのスケッチが何枚か載っているのですが、本文中には一切写真もスケッチもありません。
いつも身近な自然を観察している甲斐さんが、青虫の、狩りをするセグロアシナガバチに出会い、その巣がたくさんある納屋をみつけ、通って観察させてもらうことになります。
昆虫の専門家の観察記ではないですから、かえって描写が甲斐さんのスケッチのように細かくていきいきとしてわかりやすく、目の前にハチたちが浮かんでくるようでした。
ハチたちとの交流(?)に加え、この納屋のあるお宅のおばあちゃん「おかあ」との交流も楽しく、それもまたこのお話の楽しさにもなっています。なにしろ納屋に蜂の巣がたくさんあるわけですから、そもそも昆虫には寛容なお宅なのですが、お話の中のエピソードからは、長い間自然と向き合って生活してきたことがうかがわれます。
ひと夏を通してアシナガバチを観察した甲斐さん。最後は自分でハチの幼虫を育て、そしておかあとも親交も終わります。
あとがきを読むと、40年以上前のことなのだそうです。おかあみたいな方はもう今はなかなかいらっしゃらないでしょうねぇ。思いもかけず甲斐さんとアシナガバチたちとおかあの素敵なお話を読ませてもらうことになりました。私的に星5つです!
本の最初の何ページかがカラーで、甲斐さんのスケッチが何枚か載っているのですが、本文中には一切写真もスケッチもありません。
いつも身近な自然を観察している甲斐さんが、青虫の、狩りをするセグロアシナガバチに出会い、その巣がたくさんある納屋をみつけ、通って観察させてもらうことになります。
昆虫の専門家の観察記ではないですから、かえって描写が甲斐さんのスケッチのように細かくていきいきとしてわかりやすく、目の前にハチたちが浮かんでくるようでした。
ハチたちとの交流(?)に加え、この納屋のあるお宅のおばあちゃん「おかあ」との交流も楽しく、それもまたこのお話の楽しさにもなっています。なにしろ納屋に蜂の巣がたくさんあるわけですから、そもそも昆虫には寛容なお宅なのですが、お話の中のエピソードからは、長い間自然と向き合って生活してきたことがうかがわれます。
ひと夏を通してアシナガバチを観察した甲斐さん。最後は自分でハチの幼虫を育て、そしておかあとも親交も終わります。
あとがきを読むと、40年以上前のことなのだそうです。おかあみたいな方はもう今はなかなかいらっしゃらないでしょうねぇ。思いもかけず甲斐さんとアシナガバチたちとおかあの素敵なお話を読ませてもらうことになりました。私的に星5つです!
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