先日、石巻市図書館でCDを借りてきました。2016年にローカルラジオ「ラジオ石巻」で52回にわたって放送された「永遠の南浜・門脇」の放送内容を録音したものです。いまはほとんどが公園になってしまった、石巻市南浜町・門脇町の歴史と風土、そして震災の話です。超ローカルですが、卒業した小学校もあり、準地元的な場所でもあります。以前このブログでも震災後の写真を撮りつづけていたところです。
放送当時は東京にいて放送は聞いていなかったのですが、当時話者の矢口清志さんがFacebookにテキストをアップしており、時々それを読んでいました。いつでも読めるから…と思っていたら、あるときごっそり無くなっていました。残念だなと思っていたところのこのCD。おそらく矢口清志さんが図書館に寄贈されたのだと思います。感謝。
前部で9時間半分あるため、もまだ半分しか聞いていませんが、高校時代に生物部だった(同じです!)という矢口さんの「大自然と生き物」の回を特に興味深く聴きました。
特に感じ入ったのは「釜の入江」のこと。現在は埋め立てられて工業港として無機的な場所ですが、かつては干潟で、漁も行われていました。入江ではノリ、カキ、ウナギの養殖。簀立漁、小さな木製の小舟を使ったボラの延縄漁も見たそうです。
干潟には、アサリ、シジミ、マテガイ、タマキビガイ、チゴガニ、シオマネキ、ヤドカリ…藻場にはタツノオトシゴもいたそうです。(矢口さんは成人式でタツノオトシゴを樹脂で固めたブローチを記念品にもらったとか!)
魚はクロダイ、カレイ、ダツ、サヨリ、コノシロ、ハゼ、ウナギなど、釣りをしていて泳いでいる様子が見えたそうです。
正直言って、工業港って「海」という感じが全くしないのだけれど、かつてはまさに「干潟」だったことがわかります。やっぱり干潟は楽しそうだな。タツノオトシゴ、つかまえてみたかった…。
そんな自然が近くにあったのだ…ということを記しておきたかったということでひとまず。
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