Panther発売日にあえてこのネタ。たぶん今日は入手はできるけどインストールはできないと思いますので...。(あ、今頃新宿は売り出してる頃ですね。)
iTunesやらPantherやらでこのところにぎやかでしたが、この間密かに本郷の東京大学総合研究博物館で「シーボルトの21世紀」展を見てきました。客層としては、植物好きのおばさん層が中心です。私はとにかく並んでいる植物標本を見て感激しました。150年以上も前の江戸時代に採集された植物標本が、このように公開されて、私たちが見ることができるのは不思議な気持ちです。オランダ人から見れば初めての植物ばかり。ほんとうになんでも採集したんでしょうね...。
今回展示されているのは主にオランダのライデン大学所蔵のものが中心です。一方この東大の博物館にも多くの植物標本があるのに、予算も人手も足りないため、維持管理していくのだけで大変だという話を聞いたことがあります。特に湿気の多い日本では、細心の注意を払わないと、標本がダメになってしまいます。国立大学の独立行政法人化など、今後「学校経営」が重視されるようになると、このような「地味」な分野はますます予算が削られそうですね。残念です。展示のビデオインタビューの中で、オランダの博物館の教授に、「このような基礎研究はとても大切なのだ」と言わせてしめくくられていたことに、日本でのこの分野(分類学)の状況が慮られました。
コメントする