京都の恵文社一乗寺店に行ったときに買った本ですが、今になって読み終えました。
1956年の第一次越冬隊の隊長、西堀栄一郎氏による南極での生活日記です。ほぼ50年前も前なのに、よく1年間越冬したものだと感心してしまいます。西堀氏の隊長としての考えなども素直に述べられていて、面白く読めました。ヘタにダイジェストされたTVドキュメンタリーよりもやっぱりいいですね。タロ・ジロの映画「南極物語」は見ていないのですが、あの犬たちが置いて行かれたのがこの時。どうしてそうなってしまったのかも隊長の目から書かれています。
困難を極めた荷物の運び込み、ブリザードと戦いながらの基地の準備、不足しがちな機材、国民の期待を裏切らない調査をしたいという熱意...機材修理や自作の測定器など、まさに工夫をこらしている様子は、まさに「開拓者」です。今でいうとスペースシャトルで宇宙へ行くのと同じぐらいの重さかもしれないですね。
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