「海馬―脳は疲れない」

4101183147海馬―脳は疲れない
池谷 裕二 糸井 重里


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発売当時ベストセラーになっていたこの本。文庫になってやっと購入。面白かったので一気に読めました。

対談のお相手である池谷先生は大学の先生ですし、脳の中にある「海馬」という部分の、ちょっと学術的な話なのかな...というイメージだったのですが、脳の使い方について、一般人にも勇気を与えてもらえる内容です。読み終わってなんだか妙なやる気が出てきました。

年齢を重ねれば、経験値も上がって、脳の中で「つながり」が増え、それによって頭の働きがよくなってくるそうです。つながりを感じる能力は30代から飛躍的にのびるとか。学生でもなければ、もう「成績」なんて意味がないわけで、記憶と脳のつながりの違いがわかってくると、歳をとることが悪いことばかりではないような気がしてきました。世の中は嫌なことがたくさんあって、私もヘコむことが多いのですが、そういう体験も大切なこと。あとから振り返れば、脳の働きにはきっとプラスになってくれると思います。

それから新しい刺激が海馬の細胞を増やすという話も面白かったデス。新しもの好きは悪くないってコトですね。この話はちょっとうれしい。頑固は頭を悪くするそうですよ。歳を取ってくると、このあたりは気をつけないと。でも海馬の細胞は常に入れ替わるそうなので、頑固者でも心の持ちようで海馬を活発にすることは可能だそうです!

イトイさんとの対談で話が膨らんでいくなかで、先生の話だけでは表せなかったものが
引き出されていたのではないかと思います。

そういえば「ほぼ日刊イトイ新聞」では虫博士たち。という企画が開始されてます。虫屋の虫話を一般の人にも聞いてもらう企画だそうです。私も虫屋というほどではありませんが、虫好き。時々虫の話題もエントリーしますが、一般の人の食いつきはどうなんでしょうか。動物や鳥と違って、虫好きよりも虫嫌いの人の方が多かったりするので、この企画の動向をひそかに気にしております。

そういえば、先日この本も読みました。

4822244563私の脳はなぜ虫が好きか?
養老 孟司


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実は「バカの壁」をはじめとした養老先生の著書は読んだことがないのです。しかしこのタイトルですから読まないとね...と思って購入。しかし連載先が日経エコロジーということもあり、意外にもあまり虫の話ではなかった(エコロージー的な話が多かった)ので、拍子抜けしました。もっと養老先生が昆虫に熱中しているところを拝見させていただきたかった!でも先生自身も書いているけれど、一般の人に虫屋の話をしても、つまらないだろうということで、あえて虫の話は抑えめになっているようです。

そうかなぁ...。養老先生は虫の「先生」ではないですから、グラフがでてきたり、なにやら数字が出てきたりと、学術的は話にはならないでしょうし、虫取りや観察に熱中する虫オタク的な話も充分面白いと思うのだけれど、どうなんでしょうか?(私は「一般の人」ではないので、そのあたりはよくわからないんです。)

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海馬〓脳は疲れない  新潮文庫著者: 池谷裕二 / 糸井重里 ISBN: 4101183147出版: 新潮社定価: 620-円(税込)読まなきゃ、と思っていた「... 続きを読む

Book Review... これやってみたかったんです。  紹介になるかどうかも怪しいですが...  では、一発目。  海馬です。脳の話です。  対... 続きを読む

コメント(2)

私は、発売当初に購入しました。ほんと、これを読むと元気がわいてくるんですよね。「まだまだ捨てたもんじゃないじゃん、私」と思えて・・・。(笑)
 元気を出すために、ひっぱりだしてまた読もうと思います。♪
 ところで、電ボに加え、おじゃるスタンプもご一緒にプレゼントさせていただいてもよろしいですか?

安くなってやっと買ってます...。
文庫版発売にあたって、新たな対談も加わっていました。
ほぼ日でも追加連載になってますね。

ハッピーセット、実は着々と揃って来ています。
実は今日現在であと2つ...。

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このページは、raizoが2005年8月 9日に書いたブログ記事です。

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