iTMS-J:東芝EMIがんばれ!

最近、東芝EMIの人事部にいた人の話を聞いた人から聞いた(又聞きということです...)のですが、人事部などの部署でも、EMI Groupからの指示がかなりあるそうです。ついつい東芝のイメージだけが先行しますが、EMIを買収して作った会社ではありませんから、経営内容についてもEMI Groupの発言権が大きいのでしょう。

東芝EMIの会社情報をみても、株主欄は「Capitol-EMI Music, Inc.(米国)、(株)東芝」の順番に書いてあります。
a guide to TOSHIBA EMI LIMITED

音楽配信事業への考え方が、日本の同業他社と少し違うのは、このあたりが原因なのかな...と思いました。

日本でのiTMSへの参加も、ハードウェアメーカー「東芝」(HDD事業はiPodから恩恵を受けている部分もありますね...)としての都合よりも、レーベル会社としていかに売上を増やすのかを考えれば、欧米ですでに実績のあるiTMSの日本版に参加するのはEMI Groupとしては当然のことだったのかも。

詳しいしくみはわかりませんが、特別に多大が費用がかかるわけでもなさそうですし、逆にアップルとの契約金が入るわけで、参加しないのは会社として機会損失でしょう。個別のアーティストがiTMSでの販売を拒否するのは理解できるのですが、欧米で販売されているのに、日本法人の都合で日本国内販売できないなんて、欧米のアーティスト側にとっても損失ですよ!(誰か訴訟でも起こしてくれないでしょうか?)

東芝EMIのCCCDはいただけなかったけれど、こうやって時流に乗って早々に方向転換してくれたことに感謝をするとともに、これをきっかけに業績が上向くよう、エールを送りたいと思います!

参考記事
アップルに10万曲を提供する東芝EMI、音楽配信の採算と効果とは - CNET Japan

トラックバック(1)

iTMSに参加していない会社もありますが、積極的に参加している会社の中の一つ、東芝EMIへのインタビュー記事が出ています。(東芝EMIは10万曲を提供しており、... 続きを読む

コメント(3)

CCCDに変わるSecureCDってのが不気味ですね。
CDプレーヤーへの影響はどうなのかが不明です。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=9515

まだ10万曲です。つまり配信されているのは、ごく一部です。
マスターの数を数えても、邦楽の資産だけでも桁違いにあります。
旧譜に、新譜と同様いやそれ以上の価値があることに、
音楽に携わる者として気が付いていないのが残念です。
「全て配信している。」と胸を張って言える会社が出てきて欲しいですね。
日本放送協会なんてとんでもなく持っているはずなのに。

つじ 様
SecureCD...Mac不可ですか。まだそちら方面でも頑張っていたのですね。そういうCDは買いません!

しろとらん 様
iTMS-Jの成功は、やはり邦楽の充実であることは同感です。廃盤になっても旧譜を聞きたいと思っているファンがたくさんいることをもっとアピールしないといけないですね。

東芝EMIでも、特に東芝系社員の皆さんは、今でもあまり乗り気じゃないのかもしれませんね。まずは小出しにして様子を見ましょう...とか。現在でも継続して楽曲提供作業、鋭意進行中でありますように!

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このページは、raizoが2005年8月17日に書いたブログ記事です。

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