今朝は予定よりちょっと寝坊しましたが、朝からWWDC2006の基調講演を駆け足で見ました。しかし見ているうちにだんだん込み合ってきた(日本からのアクセス?)のか、ちょっと切れ切れでなんだかよく分からなかったので後でまた見ます。今年はジョブズ氏の独壇場ではなく、他のエグゼクティブと部分的に交代しながらの講演。
アップルのストリーミング配信はこちらから
Apple - QuickTime - WWDC 2006
内容的には大方の予想通りMac ProとXServe、そしてMac OS X 10.5 Leopardのデモとなりました。
まずはジョブズ氏の紹介の後、いきなりフィル・シラーがMac ProとXServeの解説。インテル® Xeon® プロセッサーを2つ搭載してDuo×2でQuadとか。日本では基本は319,800円からで、BTOの構成により価格が変わります。本日から購入可能。デルの同等のマシンより安いらしいですよ。
2 x 2.66GHz デュアルコア Intel Xeon "Woodcrest" プロセッサプロセッサ毎に独立した4MB共有L2キャッシュ
独立1.33GHzフロントサイドバス×2系統
1GBメモリ(667MHz DDR2 Fully Buffered DIMM、ECC機能付き)
NVIDIA GeForce 7300 GT 256MB グラフィックカード
250GB 7200-rpm 3Gbps シリアルATA ハードディスクドライブ1
2層記録式16倍速SuperDrive (DVD+R DL/DVD±RW/CD-RW)
続いて、再度ジョブズ氏の前フリの後、ベルトランド・セレ(?)氏がフランス語なまりの英語でMac OS X とWindows Vistaの違い(...というかまねっこ振り)紹介。かなり笑いをとっていたのが印象的。
次は再度、ジョブズ氏の紹介の後、ちょっと若いScott Fostallが、ジョブズ氏と交代でMac OS X 10.5 Leopardの中身の紹介。64ビット対応の説明から始まって、新機能Time Machineのデモも。Windowsのシステムを何日か前の状態に戻す機能だけでなく、あらゆるものをバックアップし、削除してしまったデータなども時間を遡って戻してくれるのだそうです。そうですね...確かにシステムよりもデータが一番大事かも。Time Machineのデモでは、そのギミック(これはその様子を見てもらわないと...)に会場がかなり沸いてますので、このシーンも必見です。
その他、過去に遡って検索できるSpotlightなど、現在Tigerに備わっている機能が強化される部分の説明です。後半はおなじみジョブズ氏みずからのデモとScottのデモが半々になっております。iChatの紹介では、フィルとジョブズ氏のデモもなかなか楽しいものでした。新しい機能1つ1つについては、これからあちこちで出てくるであろうニュース系サイトのレポート記事をごらん下さいませ。Leopardの新機能は他にもあるらしいのですが、Windows Vistaに真似される恐れがあるので、まだ秘密にされているものもあるようです。それは賢明な判断ですな。ということでMac OS X 10.5 Leopardは2007年初頭の発売予定だそうです。
※今朝のレポートで見やすいのはこのあたりでしょうか。
WWDC 06:Mac Pro登場 - Engadget Japanese
WWDC 2006:ジョブズキーノート ( 2 )、Leopardの新機能 - Engadget Japanese
「アップルのエクゼクティブ達が紹介する」というのは事前のアナウンスでわかっていたことですが、ジョブズ氏から、他の役員達に基調講演の練習をさせているようにも見えました。フィル・シラー氏がどんどん太ってくるのに、ジョブズ氏がスリムになっているのがちょっぴり心配。もう彼も若くはないし、近年は大病もしましたから、今後はある程度他の役員達に役割分担させるということでしょう。ディズニーの仕事もいろいろと忙しいのでしょうか。忙しくなりすぎても大変ですから、ディズニーの会長にならなくて良かったのかもしれませんね。
Mac Proは、あまりに妥当にすぎる印象もありますが、その妥当のレベルが非常に高く、「次」は間違いないと思われ(笑
一方、Leopardの紹介でトップに来たTimeMacineには、思わず「お見事!」と反応してしまいました。
ああいった発想と、それを実現する実行力の高さは、まさにApple!
無駄の多いアメリカン(?)な発想といえばそれまでですが、ただのバックアップをエンターテイメント的に「使ってみたい」とまで思わせる実装のテクは見習おうにも難しそうです。
Jobs氏にはまだまだ元気で居てもらわないと、ほんとに困ります。
アップルは本当に、ファン(?)を喜ばすのがうまいなぁと思います。無駄の多さがとかくバカにされがちですが、こういう部分を楽しめる余裕があるのがアップルファンともいえますね。
Windowsは、便利な機能もあるけれど、どんどん余計なお世話機能が増えてくるような気がします。
こうなると、真のLeopard発表がますます楽しみです!