岩波文庫「きけわだつみのこえ」

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新版 きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)新版 きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
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本ばかり買っていないでもっと読まなければ...とここ数ヶ月は頑張って読書しています。8月はやっと目標の10冊クリアしました。私は自分で情けないほど本を読むのが遅いので、1日に何冊も読める人の話を聞くとうらやましい限り。

「きけわだつみのこえ」も8月に読了の1冊。今さらなのですが、初めて読みました。

ロングセラーなので、ずっと前から岩波文庫なのかと思っていましたが、出版元は東大の出版部→光文社のカッパブックス→岩波文庫と変遷しており、岩波文庫としての初版は1982年でした。今まで読んだことがなかったのは、私の先入観で右翼的なイメージがあったからなのですが、実際読んでみると全く印象が違いました。

1人1人の名前、出身学校、入隊・亡くなった年・場所というプロフィールと供に、たくさんの戦没学生の手記が収められています。家族への手紙、日記、遺書、辞世の句、イラスト...など、表現は様々。お国のために死を迎えることを覚悟する反面、様々な苦悩や無念さが伝わってきます。戦争や軍部に対して疑問をもつような内容が多いことも印象的でした。しょせんインテリの書いたものだ...と批判する向きもあるようですが、東大卒のインテリさえも特攻隊や人間魚雷に乗せられて出撃しなくてはいけなかった当時の状況はまさに狂気。戦争の愚かさを、多くの人たちが感じていたということを実感しました。もっと勉強したかった、活字に飢えている...というくだりを読むと、平和な時代を学生としてのらりくらりと過ごした私は、もっとまじめに勉強すれば良かったと反省しました。

やはり現役の学生さんにこそ読んでいただきたい1冊です。

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このページは、raizoが2007年9月 2日に書いたブログ記事です。

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