前半は昆虫について、中盤は虫の書誌、後半は虫と人との関わりについてのエッセイが収められております。
以前も彷書月刊のバックナンバーとして昆虫書特集の号を読んだとき、昆虫マニアは収集僻があるので、本もその対象になるというような一文があったのですが、この本の中でも同じ話が出てきます。
「虫と人物と著作と」という章では、著者ご自身のコレクションと共に、昆虫書の名作が紹介されていて、特に和書については私の収集僻も刺激されてしまいました。
また、本の後半ではコレクション収集にあたっての、古書の話も出てきます。実は虫の話よりもこの部分が一番面白かったりしたのでした。
奥本大三郎先生の完訳ファーブル昆虫記、5巻の下が終わったところでちょうど中間で一段落ということで、刊行も一時中断していましたが、最近後半も刊行が始まり、また本棚の棚確保に四苦八苦することになりそうです。完訳ファーブル昆虫記 第6巻 上 ジャン=アンリ・ファーブル 見山 博 奥本 大三郎 集英社 2008-03-14 by G-Tools |
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