「鳥のビオソフィア 山階コレクションへの誘い」展

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R0011400.JPGこのところすっかり気に入っている東京大学総合研究博物館で開催中の「鳥のビオソフィア 山階コレクションへの誘い」展に行ってきました。山階鳥類研究所が所有する貴重な鳥の標本を中心とした展示です。写真はなぜか博物館の入り口前に並ぶ大きなニワトリ像です。

「鳥のビオソフィア――山階コレクションへの誘い」展 東京大学総合研究博物館
山階鳥類研究所:鳥のビオソフィアー山階コレクションへの誘い展

井の頭池で水鳥を眺めるようになってから、ちょっと鳥にも興味がでてきたところ。標本なんでどうだろう?と思って見に行きましたが、かなり圧倒されました。

最初の部屋は、古風な木製のガラスケースに収められた鳥の標本群。様々なハチドリをジオラマのようにたくさん並べた標本が目を引きました。ラベルをみると、生物学御研究所(皇居内で天皇家がご研究されているところですね)から寄贈されたものも多いようです。

つづいて、昔の研究室を再現した部屋では、山階鳥研で実際に戦前から使われている木製の標本ダンスとそれに収められている鳥の標本にはびっくり。剥製は見たことがありますが、鳥の標本というのはこういうものか...と少し驚きました。サイチョウなどの大きな鳥の標本はドキっとしました。でもこの部屋の展示そのものは、しゃれた鳥の博物画や古いカメラなども並べられ、なかなかクラシックで良い雰囲気です。

その次の家禽としてのニワトリの展示も圧巻。いろいろな種類のニワトリがズラ縲怎bと並べられています。部屋が薄暗いこともあって、これも怖いくらいの迫力です。ニワトリってけっこう怖いですよね。

最後の部屋は、ガラスケースに入った様々な剥製や骨格標本、ジョン・グールドの鳥類図譜なる豪華な稀覯本などが展示されています。古本趣味としては鳥類図譜も興味深いものがありましたが、やはり剥製群がいいですね。ワタリアホウドリの標本が想像以上に大きかったのが印象的でした。こんなのに後ろから蹴り飛ばされたら岸壁から転げ落ちそうです。

今まで「剥製」というと、とてもつまらない印象(学校にあった埃まみれの標本のイメージです。)があったのですが、素晴らしい標本群をしっかり堪能させていただきました。

そして...なんといってもこの博物館は入場無料。鳥に興味のある方は是非!お帰りは東大構内や三四郎池などを散策して下さいませ。

R0011408.JPGちなみに...最初のリンクの東京大学総合研究博物館のページですが、表紙のページなどがうまくSafariで動きません。今回の展示の会場写真も素晴らしいのですが、ご覧になりたい方はFirefoxでどうぞ。

(←標本ではないのですが、帰り道に撮影。)

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展示もしているんですね、初めて知りました。
上田義彦さん撮影の写真集 『BIOSOPHIA of BIRDS』 は本屋さんで見かけて衝動買いしていました。
実物を観に、ぜひとも行きたくなりました!

>NAKAMURA 様

展示のディスプレイも(説明の文字は見にくかったのですが)とてもセンスの良いものでした。剥製と聞くとグロテスクな響きですが、まったくそんな印象は受けませんでしたし。

同じ東大の敷地内では、上田氏の写真が絵はがきセットになって販売されていましたので、そちらにも是非行ってみてください。ツꀀ

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このページは、raizoが2008年4月16日に書いたブログ記事です。

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