戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!

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4062150255戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!
戸塚 洋二
講談社 2008-10-31

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先月は日本人のノーベル賞受賞で沸いたところですが、その報道の中で紹介されていたのがこの1冊でした。この夏に無くなられた戸塚洋二氏ご自身のブログで書かれたものと、パソコンの中に残されていた未発表の原稿を元に出版されたものです。「ノーベル賞に最も近かった物理学者が、迫りくる死を前に伝えたかった」と帯にあり、なんだかそれだけみると悲壮感が漂いますが、内容はまったくそんなことはありません。(表紙のお写真もとてもよい表情ですね...。)

元になった文章がまとまって紹介されているのはこちら。
kenbunden.net -戸塚洋二の科学入門-

さらにその元となったブログ
The Fourth Three-Months

「科学入門」とは言いますが、当然のことながら先生の専門である物理学とくに素粒子物理学が中心になっています。かくいう私も物理学は非常に苦手。入門ということならば読めるかな...と思って読み始めました。

しかし「入門」とはいえ、正直言って内容は難しいです。今回のノーベル物理学賞を受賞した小林・益川理論の話も登場します。謎の数式やグラフがたくさんでてきます。ただ、その数式をいちいち理解しなくても良いのです。物理学とはこういうものだったのか...物理学で言う理論と実験との関係がようやっとわかったというような気持ちです。

奥様が巻頭で「若い人が科学を考えるきっかけになって欲しいという願いを込めて」と書かれています。戸塚先生をはじめ、その頃の物理学者の多くが湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞に影響を受けているように、今回のノーベル物理学賞や戸塚先生の本が、また新しい物理学者誕生を呼び込むようなものになって欲しいと思います。

※やはり素粒子物理学となると、こちらが基本でしょうか...

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